世界的に年齢や障害の有無にかかわらず、誰もが気兼ねなく参加できる旅行を目指そうとする「ユニバーサルツーリズム」という考えが進んでいます。

日本でも「高齢者、障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律(バリアフリー新法)」の一部が2018年11月から改正されるなど障がい者を受け入れるインフラ面の準備は着々と整っています。 2020年8月25日開催の東京パラリンピック開催も残り1年を切り、障がいの有る訪日外国人客もさらに増加していくと思われます。

しかし、WEBなどで事前に取得できるバリアフリー情報はまだまだ少ないようです。 そこで今回は、訪日外国人客がどんなバリアフリー情報を必要としているのかを見ていこうと思います。

参考資料: (観光庁)訪日外国人旅行者向け ユニバーサルツーリズム情報発信事業 報告書 平成27年 (PDF)

発信するべきバリアフリー(ユニバーサルツーリズム)の情報とは?

まずは、日本語での案内を多言語化して情報発信することが大切です。 現在の情報を英語や中国語、韓国語など多言語で広く発信することで、訪日外国人客も情報にアクセスできます。

(例えば)

  • 車いす利用が可能かどうか?
    (道路:道幅が広い、スロープが有る、上下階のある建物:エレベーターが有る)
  • 盲導犬や介助犬などの入場・入室可否情報
  • ホテルや旅館の予約サイトでのバリアフリールーム情報
  • 博物館などでの展示物の音声案内の有無
  • 車いすで行ける観光散策のルートの紹 など

他にも、障がいのある訪日外国人客は、日本とは異なる視点で必要としている情報があるようです。 その一部を例に挙げてみましょう。

  • 幅・高さ・重量制限など、設備や機器の具体的な情報
    体格の違いから車いすの規格が日本と比べて大きいものが多いです。
    「自分の車いすがエレベーターや施設を利用できるか?」の情報が必要になります。
  • ホールやエレベーターなど、施設への車いす収容台数の情報
    欧米の障がい者には「自分のやりたいことは、自分でやる」という考えが根付いており、「障がい者個人や複数の当事者同士での旅行」というグループも多いです。
    そのため「エレベーターや施設は、車いすが複数台ある場合に対応できるか?」「当事者のみで対応できるような設備・道具があるのか?」という情報を求めています。
  • 多目的トイレの使い方
    多目的トイレやオストメイト対応のトイレが存在しない国も多くあります。
    使い方が分からないため「トイレの設備や機能、使用方法などに関する説明」が必要不可欠となります。

トイレだけでなくWEBサイト上に目的や使い方の説明が有れば、旅行前に勉強できて訪日外国人客の信頼がより上がりそうですね。

参考資料: (観光庁)訪日外国人旅行者向け ユニバーサルツーリズム情報発信事業 報告書 平成27年 (PDF P7)

こうして見ていくと、日本人には思いつかなかった発想も多いですね。
また、説明は文章だけでなく写真やイラスト、説明図が有ると喜ばれます。

例えば、

  • 車いすでエレベーターに搭乗している写真
  • 多目的トイレで実際に使用している説明図のイラスト など

英語をはじめとした多言語での説明を入れることは多くの訪日外国人客への情報提供に繋がります。
しかし、「読めるけど母国語ではない。」という人も多いので写真やイラストをプラスさせるとより分かりやすくなりますね。

まとめ

障がいのある訪日外国人客や同行者は、旅行前にバリアフリーやユニバーサルツーリズムに関する情報を欲しています。
また、車いすを利用している訪日外国人客だけではなく、高齢者や乳幼児連れでベビーカーを利用している世帯でもエレベーターやスロープの有無などは旅行前にチェックしたいポイントになりますね。

この記事を参考にして頂き情報を更新して頂けると嬉しいです。
まずは、現在行っているバリアフリー情報を多言語化してWEBで発信するだけでも、訪日外国人客の需要を満たすことに繋がります。

訪日外国人客は、成人の健常者だけではなくさまざまな層の人がいます。障がい者や高齢者など旅行前にバリアフリーやユニバーサルツーリズムに関する情報を必要としている層は多いです。

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インバウンドらぼ 編集メンバー M.H