一部の訪日外国人客のマナーが悪いと感じている方は、少なくないでしょう。訪日外国人客のマナーが悪くなってしまうのは「文化や価値観の違い」があるからです。

われわれ日本人が諸外国へ旅行した先の現地で、何らかの違和感を感じる事もあるでしょう。同様に、訪日外国人客も日本の文化や習慣を知らないが為に、ポイ捨てや列への割り込みといったマナー違反を平然としてしまうのです。

まずは、具体的な対策を考え講じる前に、訪日外国人客のマナー問題について見ていき、理解しましょう。

訪日外国人客のマナー問題と、マナーが悪いと感じる理由

日本人が「訪日外国人マナーが悪い」と感じる行動には何があるのか、早速見ていきましょう。

1.ポイ捨て

海外では、街中や駅にゴミ箱を設置しています。しかし日本はテロ対策のため、路上や駅にゴミ箱が設置されていません。それにより一部の訪日外国人客の方が、観光中にゴミ箱を見つけることができず、ポイ捨てすることがあります

2.トイレの間違った使い方

海外ではトイレの水流が強くない国もあります。それにより、トイレットペーパーを個室内のゴミ箱(汚物入れ等)に捨てる習慣がある国も存在します。

日本のトイレは水流の強い水洗のため、トイレットペーパーを流すことができ、その行為自体も自然な習慣です。

しかし、訪日外国人客の中には、トイレにトイレットペーパーを流すルールを知らない人がいるため、個室のゴミ箱(汚物入れ)にトイレットペーパーを捨てる人が少なくありません。

3.列への割り込み

観光施設やテーマパーク、駅のホームなどで、待機列に並ばない観光客も問題になっています。割り込み行為によって、施設内の他のお客様に不快な思いをさせてしまい、時にはケンカなどのトラブルになることもあります。

4.許可のない写真撮影

観光地の立ち入り禁止区域や街中を歩く人(顔が特定できる)など、写真を許可なく撮影する訪日外国人客も多いです。許可なく撮影した写真をInstagramやFacebookといったSNSなどにアップされることもあり、プライバシー侵害と不快に感じる人も少なくありません。

5.公共の場での飲食

コンビニなど小売店の前や駅のコンコース、お寺などの観光施設での飲食も問題になっています。立って食べるだけでなく、地べたに座り込んで飲食をする訪日外国人客もいます。

冒頭でも述べましたが、日本人が訪日外国人客のマナーについて悪いと感じるのは「文化や価値観の違い」によるものです。そこには、双方の「文化や価値観」に対する知識不足も関係しています。

トイレの使い方のように国によって設備や文化は異なり、生活習慣にも違いが生じます。

その他、日本では人前で鼻水をすする事もありますが、海外では鼻水をすする行為自体がマナー違反です。

訪日外国人客も自国と日本の間にある、文化の違いを知る機会は少ないのです。よって母国と同じ感覚で行動してしまい、日本人から見てマナーが悪い外国人だと感じてしまうのです。

参照:観光庁「持続可能な観光先進国に向けて(本文)」報告書観光庁「持続可能な観光先進国に向けて(概要)」

訪日外国人のマナー問題に対する対策

訪日外国人のマナー問題に対する対策を3つ紹介いたします。

1.多言語ポスターでの注意喚起

多言語による注意喚起によりマナー違反を防止する。

例:「列に順番に並んでください。」「ごみの分別に御協力ください」「体を洗ってから入浴してください」

2.日本のマナーをまとめた冊子の作成

日本の文化のわからない外国人に向けて、ホテルや旅館、観光施設、商業施設などにチェックインや入場をする際に、日本のマナーについて紹介している簡易冊子を配布する事で、マナー違反の防止に役立てる。

3.音声翻訳デバイスの導入

注意喚起のポスターやマナー紹介冊子だけでは、店舗などでは訪日外国人客のマナーを悪いと感じたときに英語ができないと注意ができません。

こういった急な対応が求められるときは、翻訳デバイスの利用がオススメです。また、音声対応のものは、言いたいことをその場で外国語に翻訳してくれます。

冒頭よりお伝えしておりますが、のマナーを悪いと感じる理由は「文化や価値観の違い」です。訪日外国人客のマナーの改善には、対策を知っておくことが大切です。

参考資料:「観光立国実現に向けた多言語対応の改善・強化のためのガイドライン」 【訪日外国人旅行者向け】マナー啓発用 看板、ステッカー、チラシ等 リンク集

対策事例として、日本・京都の習慣やマナーの啓発を目的に京都市の訪日外国人客に向けた、京都市民や地域によって実施された事例を紹介します。

京都市の訪日外国人客のマナー問題への対策は、以下の3つです。

1.リーフレットによるマナーの紹介

年々、増加している訪日外国人客に向けて京都市は、トイレが汚れるといったトラブルを解消する狙いで訪日外国人客向けのマナー啓発リーフレットを発行しました。

「トイレの使い方」と「京都のあきまへん」の2種類です。京都市の公式サイトなどを通じて配布しています。

2.ステッカーの作成

訪日外国人客によるトイレの利用にて、使用後のトイレットペーパーをごみ箱に捨てるなどといった、自国の生活習慣に合わせた使用が多いです。

そのため,トイレの適切な使用方法を理解いただけるように、イラスト中心の啓発ステッカー(4言語併記)を作成しました。

このステッカーは,市内の公衆トイレ及び民間施設のトイレを開放していただいている観光トイレ等に掲示しています。

3.動画によるマナーの発信

京都市では動画によるマナーの周知にも取り組んでいます。

動画には、京都国際観光大使であるジェフ・バーグランド氏を採用。英語による音声と中国語の字幕で、京都の観光スポットや日本のマナーについて紹介しています。

参照:京都市情報館「市民や地域の皆様による外国人観光客に向けたマナー啓発の取組等について」トリップアドバイザー「京都のあきまへん ~AKIMAHEN of Kyoto~」

引用元:YouTube
引用元:YouTube

まと

今後も訪日外国人客を誘致していくのであれば、訪日外国人客のマナー向上に取り組む必要があります。

マナー向上には、国ごとの特徴や原因を知ることも欠かせないのです。

まずは訪日外国人客の中で最も多い、中国のことから学んでみることをおすすめします。

今回紹介したような訪日外国人客に向けた多言語ツールの制作を、ご検討されている方は弊社にご相談ください。

インバウンドらぼ 編集メンバー M.N