2018年、年間訪日外国人客数が3,000万人を突破しました。電車やバスなどの公共交通機関では、訪日外国人客を迎え入れるため、駅名や路線図などで多言語表記が増えてきているように感じます。

そういった公共の場だけでなく、民間企業でも多言語対応が進んでいます。今回は、新たに開始された多言語化の取り組み3点をご紹介します。

【劇団四季など】ARを利用した多言語字幕サービス

1つ目は「AR」を活用した事例です。劇団四季・エプソン・イヤホンガイド・エヴィクサーの4社が協力しています。

「AR」とは「拡張現実」のこと。実際の景色などに、CGなどでさらに情報を加える技術です。実際にその場にはいないポケモンたちをスマホ越しに見る「ポケモンGO」などは、皆さんの知るところでしょう。

この事例では、多言語字幕に活用しています。スマートグラスをかけることで、下記のように、観劇の邪魔にならないような場所にに字幕が表示されます。

画像引用:PRTIMES「劇団四季『ライオンキング』東京公演にてスマートグラスを使用した多言語字幕サービスを提供

目の前で行われているミュージカルの字幕がスマートグラスを通して映し出される…。ARを利用した観劇は近未来的でワクワクしますね!

今まで日本語が分からないと難しかった観劇が、同時に字幕も見られることでぐっと敷居が下がりました。

対象の公演・言語などは下記の通りです。

□対象の公演
リトルマーメイド :札幌公演/大阪公演
ライオンキング  :東京公演/福岡公演

□字幕対応言語
英語/韓国語/中国語(簡体字・繁体字)/日本語

□対象年齢 7歳以上対象

□ 貸出料金・保証金
レンタル料:1,000円(税込/当日現金支払い・要保証金3,000円)
※聴覚障がい者の方は、障害者手帳などのご提示により無料で利用可能(要保証金)。※破損の際は損害金3,000円

ちなみに、福岡公演では訪日韓国人向けにチケットとスマートグラス貸出のセット予約も行われています。

参照:劇団四季「『リトルマーメイド』札幌・大阪公演/『ライオンキング』東京・福岡公演「多言語字幕」サービスのお知らせ」、「『ライオンキング』東京公演「多言語字幕」サービス導入のお知らせ

【マツモトキヨシ】プライベートブランド医薬品の英語表記化

さて、2つ目は商品パッケージに関する事例です。

株式会社マツモトキヨシホールディングスは、2019年7月2日のニュースリリースにて、 プライベートブランド「matsukiyo」の医薬品パッケージへの英語表記対応を発表しました。

「何の薬か」「どんな症状に対して、どのような効き目があるか」「内容量」「用法・用量」などの英語表記対応を、下記のように行います。

引用元:PRTIMES「プライベートブランド「matsukiyo」の医薬品パッケージに英語表記対応

今後は薬品だけではなく、化粧品・日用品・食品のプライベートブランドについても2020年を目途に英語表記を行っていくそうです。

以前当メディアでも紹介しましたが、 (中国、台湾からの訪日客に大人気、「神薬」って何? ) 日本の医薬品は中国や台湾の訪日外国人客から「神薬」と言われ人気が高いです。最近ではドラックストアの店内POPや看板も多言語化されている店舗が多いですね。

各商品を英語表記にすることによって。中国・台湾はもちろん、その他の国の人にもさらに分かりやすいパッケージになりますね。ニーズを組んだ対策として覚えておきたいです。

参照:株式会社マツモトキヨシホールディングス「プライベートブランド「matsukiyo」の医薬品パッケージに英語表記対応(PDF)」

【ハレガケ】謎解きイベント企画を6言語で作成

3つ目は体験型イベントでの事例です。

リアル謎解きイベントを提供するイベント企画制作会社ハレガケは、多言語でのリアル謎解きゲームを作成するサービス「謎解きプラスforインバウンド」を2019年7月24日より開始しました。

リアル謎解きゲームとは

参加者が頭と体を使って次々現れる謎や暗号に挑む、体感型ゲームイベントです。物語の世界に入り込み、主人公となって謎を解くことで話が展開していきます。

「謎解き」は非常に汎用性が高く、テーブルのような狭いスペースから地域活性のような広域、商業施設、遊園地、水族館、商店街、さらにはアニメコラボイベントや企業懇親会など様々な場所やシーンで可能な今注目のエンターテイメントです。

引用元:PRTIMES「業界初!リアル謎解きゲームを6か国語に多言語化、「謎解きプラスforインバウンド」 7月24日よりサービス開始歴史・観光、商業施設での需要取り込む

この「謎解きプラスforインバウンド」は、6言語に対応しています。(日本語、英語、中国語、ロシア語、フランス語、スペイン語)

引用元:PRTIMES「業界初!リアル謎解きゲームを6か国語に多言語化、「謎解きプラスforインバウンド」 7月24日よりサービス開始歴史・観光、商業施設での需要取り込む

多言語化のサービスが本格的に開始されることで、日本人と訪日外国人客が一緒に楽しめる謎解きのイベントが増えていきそうですね。

英語での謎解きゲームは、外資系の製薬会社懇親会での提供実績があるとのことです。その際は中学生レベルの簡単な英単語を使用した謎解きになるよう工夫し、日本人・外国人双方の社員が楽しめるようなイベントになったそうです。

参照:PRTIMES「業界初!リアル謎解きゲームを6か国語に多言語化、「謎解きプラスforインバウンド」 7月24日よりサービス開始歴史・観光、商業施設での需要取り込む

まとめ

ドラッグストアでは訪日外国人客向けの店内POPなどを活用していましたが、商品パッケージの多言語化で、さらに訪日外国人客が買い物しやすくなりました。

また、ミュージカルやリアル謎解きゲームといった娯楽でも、今まで日本人だけしか楽しめなかったものが、訪日外国人客も楽しめるように進化しています。

以前の記事でも触れましたが、(【意外な人気も発見】訪日外国人客に人気の体験型観光 ) 近年の訪日外国人客には、日本の日常に触れる体験や日本人と一緒に同じものを体験することが人気です。

今回紹介したものは、どれもまだ始まったばかりの対策ですが、今後の動向が楽しみです。 弊社では、WEBサイトや広告の多言語化対応を承っています。何かございましたら、どうぞ気軽にご相談ください。

インバウンドらぼ 編集メンバー M.H