2019年3月、日本政府観光局(JNTO)は、 「ジャパン・オンライン・メディアセンター(以下、JOMC)」をリニューアルしました。

「JOMC」は、日本のPR促進を目的に運営されているサイトです。利用者は、写真や映像などを無料でダウンロードして、制作物に利用することができます。

これまでは、海外のメディア運営者しか利用できなかったのですが、3月のリニューアルに伴い、国内メディアや旅行事業者、公的機関の方も利用できるようになりました。

今回は、写真と映像素材のダウンロードにフォーカスして、「JOMC」の魅力をご紹介します。

無料なのにクオリティの高い素材

先述の通り、素材のダウンロードは無料です。しかしながら、クオリティは高いように思います。

実際に数点ダウンロードしたので、一緒に見ていきましょう。

〇三渓園(神奈川県)

JOMCからダウンロードした画像

横浜にある「三渓園」の写真です。

目を引くのは、訪日外国人に人気の高い「桜」と、同園のシンボルでもある「三重塔」。

行ったことのある方なら分かるかもしれませんが、季節の樹木と伝統的な景観は、同園の魅力です。それらを、この1枚に収めたというところがお見事だと思います。

写真は3サイズ用意されています。今回はWEB向けの1番小さいサイズのものを使用しました。

ちなみに、サイズは下記のように分かれています。

  • Sサイズ(640px×427px)
  • Mサイズ(2,000px×1,334px)
  • Lサイズ(4,000px×2,667px)

WEBだけでなく、印刷物にも耐えうる画質のものも手に入ります。

「高画質」も、使用にあたっては嬉しいポイントかと思います。

〇墨田川花火大会(東京都)

続けて、「墨田川花火大会」の写真です。こちらは、構図が縦ですね。

先ほどの写真同様に魅力が詰め込まれており、花火に屋形船、そしてスカイツリーも収められています。

墨田川花火大会ならではの楽しみ方が、伝わってきませんか?この写真も素晴らしい一枚だと思います。

こちらもSサイズ(427px×670px)を使用しました。三渓園の写真と同じく、Mサイズ・Lサイズもあります。

実際の風景は、文章による表現以上にその場の魅力を語るもの。こうした魅力的な写真を利用できることは、PRにおいて大きな強みとなります。

また、写真と同じく視覚的に訴えかけられる「映像」の素材もあります。1本ご紹介します。

〇伊豆大島(東京都)

こちらは、東京都伊豆大島の映像。元々は1分半の動画でしたが、一部分だけを抜粋・分割しました。 空撮や、海中で魚の群れを追うなど大胆な映像です。

伊豆大島の自然の豊かさを、ダイナミックに感じることができます。インパクト抜群なのではないでしょうか。

空中での撮影も、海中での撮影も、通常であれば時間も費用もかかります。 しかしながら、これも無料でダウンロードができます。

解像度についても「1920px×1080px」と、申し分のない解像度です。(いわゆる「Full HD」です。今回はWEB用に圧縮しています。)

こうした映像類もうまくPRに活用したいですね。

さて、写真と映像の一例をご紹介しました。実は、こうした素材が計13,000個以上あります。

無料なのに素材量が豊富

先述の通り、現在「JOMC」では、計13,000点を超える素材がダウンロード可能です。(写真:12,544点、映像:750点、2019年6月21日時点)

内容もバリエーションに富んでおり、

  • 「Attraction」・・・例:花火大会、テーマパーク、電車など
  • 「Culture」・・・例:日本庭園、紙漉き、博物館など
  • 「Relaxation」・・・例:温泉、温泉街など
  • 「Shopping」・・・・例:市場、ワイナリー、メイドカフェなど
  • 「Action & Adventure」・・・例:スキー場、ダイビングエリアなど
  • 「Art & Design」・・・例:木工細工、陶芸など
  • 「History」・・・例:城郭、神社など
  • 「Nature」・・・例:秘境、絶景など
  • 「Festival & Events」・・・例:お祭り・伝統行事など
  • 「Eat & Drink」・・・例:食べ物・調理風景など
  • 「Landmark」 ・・・例:名所など

と多彩なテーマの素材が用意されています。

また、「探しやすさ」にも配慮されています。

「キーワード検索」のほか、「ソート機能(テーマ・都道府県・季節で振り分ける)」が利用可能。 大量のコンテンツの中から、自分が欲しい素材を簡単に探せます。

注意したいこと

無料とは思えないコンテンツを提供する「JOMC」ですが、 いくつか気を付けたいことがあります。

①英語のみに対応

一つ目は、JOMCが英語にしか対応していないことです。

利用自体は、国内メディア等にも開かれていますが、 サイト自体が海外に向けた仕様です。

写真・映像のダウンロードに必要な「アカウント」の作成や、その過程で確認する「利用規約」など、全てが英語表記なので心構えをしておきましょう。

②利用規約

例えば、利用規約には

  • 写真や映像素材の利用期限(2021年3月31日まで)
  • コピーライトを制作物に入れる

など、知らないとトラブルになりかねないことも書かれています。しっかりと読み込みましょう。

③全てを網羅しているわけではない

13,000点を超える素材がダウンロードできますが、「細かいところまで手が届く」レベルではありません。

何かを制作する際、このサイトだけに頼ってしまうと自分が想像していた内容のものができないかもしれません。

使い方も考えたいところです。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

無料でインバウンド向けのPR素材がダウンロードできる「ジャパン・オンライン・メディアセンター(JOMC)」。

インバウンド向けメディアや、多言語対応ツールの制作をお考えの方は、一度チェックして見ると良いかもしれません。

また、「JOMC」は写真や映像のダウンロード以外にも、下記のようなコンテンツも準備しています。

※「ランドオペレーター」とは、その土地に精通した手配業者のこと。例:現地の旅行会社など

今は発展途中と思えるような部分もありますが、JNTOは「継続的なコンテンツ拡充」を表明しています。インバウンド対策に取り組むに当たり、今後も注目していきたいサイトです。

インバウンドらぼ 編集メンバー J.M