「インバウンド対策で、どんな制作物を作ったらいいの?」と、お悩みの方も多いのではないでしょうか。そんな声にお応えして、インバウンド対策の制作物に関して、さまざまな方からお話をうかがっていこうと思います。

第1回のゲストは、先日ご紹介した動画メディア「Wanderlist Japan」やWEBマガジン「Liiife」を運営されている、株式会社BENLYの八幡 龍之介さんです。約5,000字の大ボリュームでお届けします。

まずは、徹底的なリサーチ。統計だけでなく、生の声も

―以前お話を伺った「Wanderlist Japan」は立ち上げの際に、どういったリサーチをされましたか?

八幡:「Wanderlist Japan」を立ち上げる際は、「定量」と「定性」両方でリサーチしました。

動画メディア「Wanderlist Japan」のInstagramページ

八幡:「定量」の方は、観光庁JNTO(日本政府観光局)から発行されているデータを読み込みました。「訪日外国人の約8割はアジアの方なんだな」とか、何を目的に来ているのかなど、本格的に調べました。

―観光庁のデータは役立ちますよね。他は何かご覧になりましたか?

八幡:あとは、「Phocuswright(フォーカスライト)」や「Skift(スキフト)」など、海外の旅行関係のメディアを調査しました。

「パリでは、オーバーツーリズムに対してこんな対策をしている」とか、日本にも活かせることも多いんです。もちろん、日本国内のインバウンド対策メディアも読んでいます。

―「定性」の方はどんな風にリサーチされましたか?

八幡:「定性」の方では、多種多様な国籍のチームメンバーや、撮影でお世話になるモデルさんにヒアリングを行っています。

さらに数珠繋ぎで日本に興味のある友達を紹介してもらって、「なんで日本に来ようと思ったの?」とか「日本で良かったスポットは?」などリスニングしました。このプロセスは今でも生きています。

―メンバーやモデルさん、そしてその知り合いの方にもヒアリングされているんですね。

八幡:なので、身内感というか家族感は凄いかもしれないですね。モデルさんに「出演して良かった」と思っていただいて、また別のモデルさんをご紹介いただくとか、そこはご縁だと思っています。

いいコンテンツは、いい人から。チームビルディングで大切なこと

―訪日外国人向けメディアを運営されていて、どんなことに苦労されましたか?

八幡:どんなメディアでもそうだと思いますが、人に依存する点ですね。「チームビルディング」ということになるかもしれません。

―どんなことに気を付けていますか?

八幡:私たちのチームは、ネイティヴ・バイリンガルで構成されています。また、チーム内は完全に英語だけでやりとりをしています。なので、目的や理由を共有する際や、書類の整理、声掛けまで英語でしています。

コミュニケーションなどを丁寧に行いながら、チームの連携力を高めて、質の高い情報を安定して発信できるように心がけています。

―日本人とはコミュニケーションの仕方が違いますか?

八幡:人によると思います。ただ、ネイティヴのメンバーとは、はっきりストレートに伝えるようにしています。チャット上でも対面でもそうですね。遠回しに伝えても、お互いうまくいかないこともありますから。

率直なコミュニケーションをとって、お互いに気持ちよくやっていく感じです。最初は苦労しました。

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