日本政府観光局(JNTO)から、2019年1月と2月の訪日外国人客数が発表されています。

【1月】春節効果が今年も顕著に出ました

※伸率は前年度同月比
参照元:日本政府観光局(JNTO)「訪日外客数」 よりインバウンドらぼが作成

2019年1月の訪日外国人客数は、約269万人でした。前年(2018年)同月比で、約18万人の増加です。1月としては、過去最高を記録しました。

中国が好調です。客数が前年比で10万人以上増加。台湾も同様に、客数が大幅に増加。前年比で3万人も増えました。

これらを「春節」の影響だと、JNTOは見ているようです。「春節」とは、旧暦の正月のこと。2019年は2月5日(火)が当日でした。

台湾 → 2月2日(土)~2月10日(日) 9連休
中国 → 2月4日(月)~2月10日(日) 7連休 ※2月2日・3日は代替で労働日

呼び方が「春節」ではないところもありますが、中国・台湾のほか、香港・マカオ・台湾・韓国・北朝鮮・モンゴル・シンガポール・インドネシア・ベトナム・ブルネイも旧正月は公休となります。ちなみに、国や地域によって公休の長さは変わります。

さて、「春節が2月5日なら、1月は関係ないのでは?」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。

ただ、日本でも早めに年末休暇に入られる方がいるように、中国や台湾にも旧正月の1週間くらい前から休む人も多いそうです。今回の傾向を見る分だと、中国や台湾の方はそういった「年末休暇」に訪日してくれたことが分かりますね。

続いて、2月を見ていきましょう。

【2月】タイは今年要注目です

※伸率は前年度同月比
参照元:日本政府観光局(JNTO)「訪日外客数」 よりインバウンドらぼが作成

2月の訪日外国人客数は約260万人でした。前年(2018年)同月比で、約10万人増加しており、2月としては過去最多です。

また、ほとんどの国・地域で訪日外国人客数が前年度比増の結果となりました。台湾が前年比で減少していますが、これは1月に訪日旅行を前倒しした人が多いためのようです。

さて、この月ではタイとベトナムに注目したいと思います。いずれも前年比で30%以上客数が増えました。

タイ

以前「【国・地域別】2018年、年間訪日外国人客数ベスト20」でご紹介したように、タイは訪日客数が多く、ありがたいことに2018年は100万人超も訪れてくれました。

その勢い変わらずというところでしょうか。2月は前年比で31.5%も増加の約10万7千人。1月は約9万2千人でしたので、1月と2月で20万人以上訪日してくれています。

2月に増えた要因は、「万仏祭(マカ・ブーチャ)」という祝日があったため。この「万仏祭」は旧暦によって日にちが決まるため、2019年は3月でした。

ちなみに、タイは「春節」に関係ありません。ただ、「ソンクラーン」という仏歴での旧正月があります。

今は西暦の4月13日~4月15日で固定されており、少なくとも2013年から2018年までは、1年の中で最も訪日客が増えるのが4月となっていました。

2019年はどうなるのか?少し気にしてみてください。

ベトナム

ベトナムは前年比で68.5%も増加!(実は1月も前値比で27.7%も増加しています。)

これは、「旧正月」が影響の一つだとJNTOは見ているようです。

ベトナムは、2月2日(土)~2月10日(日)の9連休でした。ちなみに、ベトナムでは「旧正月」のことを「テト」と言います。

中国や台湾は1月で、ベトナムは2月に大きく影響が出たというところが一つポイントかもしれません。旧正月の過ごし方の違いというものがあるのかもしれませんね。

まとめ

さて、2019年1月と2月の結果はいかがでしたか?

1月と2月は「旧正月」がキーポイントとなりますが、「旧正月」だからこう!とは言い切れないのが現状になってきました。

もともと家族と過ごす方が多いと言われていたので、客数もあまり伸びない印象でしたが、近年は徐々に変化が見えています。

ただ、中国と台湾が1月に客数が増加し、ベトナムが2月に客数が増加したように国や地域によっても差や傾向があるのかもしれません。

今後も訪日外国人客数の動向に、注目していきたいです。

インバウンドらぼ 編集メンバー J.M