日本政府観光局(JNTO)から、2018年9月と10月の訪日外国人客数が発表されました。9月は災害が一つの大きなトピックです。早速ですが、データの特徴を見ていきましょう。

【9月】緊急時対策の必要性が色濃く出た月

※伸率は前年度同月比
参照元:日本政府観光局(JNTO)「訪日外客数」 よりインバウンドらぼが作成

9月の訪日外国人客数は、約216万人でした。前年(2017年)同月比で、約12万人の減少です。前年同月比で訪日外国人客数が減少したのは、5年8カ月ぶりとのこと。災害による影響の大きさが分かります。

特にアジア圏への影響が多いことが分かります。(アジア圏以外は前年同月比で伸びています。)

〇9月に発生した災害
「台風21号」・・・交通機関の運休、関西国際空港の機能停止など。
「北海道胆振東部地震」・・・交通機関の運休、北海道全土での停電など。

災害発生時の行動について迷った訪日外国人客も多かったようです。ニュースやSNSでも見かけることがあったと思います。その影響もあってか、災害時への外国人対応にも注目度が増しています。

同年11月にはJNTOが災害時用のSNSアカウントを開設するなど、国も動きを見せています。とはいえ、「安心して楽しんでもらう」という観点は、我々一人ひとりにも必要なこと。

お金をかけずにできる対策もあるので、ぜひチェックしてみてください。

【インバウンド対策】訪日外国人が地震のときに欲しかったものとは?

【スマホでできる】訪日外国人向けの多言語での災害情報

【10月】旧暦でのお盆休みの影響が出た月

※伸率は前年度同月比
参照元:日本政府観光局(JNTO)「訪日外客数」 よりインバウンドらぼが作成

10月の訪日外国人客数は約264万人でした。前年(2017年)同月比で、約4万人以上増加しており、 10月としては、過去最多となりました。

総数としては増加している一方で、韓国や台湾、香港からの客数は減少しています。これには、クルーズ便の欠航など9月に発生した災害の影響のほか、連休時期が前年とずれたことも関係しているようです。

韓国 ・・・秋夕(チュソク)があった。旧歴でのお盆休み。2017年は10月だったが、2018年は9月だった。

台湾 ・・・・2017年は国慶節(10月10日)や土日がつながり、10月初旬に4連休があった。2018年は連休にならず。ちなみに、来年の秋夕も9月。台湾は10月に4連休があります。

ちなみに、来年の秋夕も9月。台湾は10月に4連休があります。今年とまた違った動向になりそうですね。

連休時期の違いで前年比減が起きている一方で、連休時期が変わり前年比増が起きた地域もあります。

それがオーストラリアです。一部の地域で、学生の春休みが例年より後ろ倒しになりました。プロモーションなどとの相乗効果もあり、結果前年比で20%以上増加する結果となりました。

まとめ

2018年の9月は、災害時のインバウンド対応を見つめ直す良いきっかけになったと思います。日本の魅力として、「安心して楽しめる」という点は大きいと思います。そこに「災害時は不親切」というイメージが付かないよう、できることから対策を行っていきたいですね。