沖縄で、外国人同士の「リゾートウエディング」が増えているのはご存知でしょうか。

「リゾートウエディング」とは、ウエディングを目的として沖縄に来県し挙げるウエディングのこと。チャペルでのウエディングだけでなく、フォトウエディングなども含まれます。

この「リゾートウエディング」が、10年前と比較して、実施組数は約30倍になっています。沖縄県が発表した「平成29年沖縄リゾートウエディング統計調査結果(年間)」によれば、2008年には64組だったのが、2017年には2,066組にまで増加しています。実は、その約半数を占めるのが、香港のカップル。

2017年に沖縄で挙式した
国・地域別外国人カップル数
国・地域名 挙式組数(組)
香港 1,218
台湾 596
中国 164
韓国 49
カナダ 7
シンガポール 4
アメリカ 2
マレーシア 1
その他 25
合計 2,066

参照:沖縄県「平成29年沖縄リゾートウエディング統計調査結果(年間)」(PDF)よりインバウンドらぼが作成

香港がなぜ群を抜いているのか。その背景を探ってみました。

香港の訪日外国人客が、特段多いわけでもない

「沖縄の香港人気が高いのでは?」と、まず考えました。確かに人気は高いのですが、中国や韓国に比べると特段多いわけでもありません。

沖縄県が発表した「平成 29 年(暦年)沖縄県入域観光客統計概況」によれば、2017年は台湾が約78万7,000人、韓国が約52万3,000千人、中国が約50万4,000人、そして香港が25万6,000人。ウエディング実施組数と比例していません。

では、なぜ香港カップルのウエディング実施組数が多いのか。さらに調べてみると、「リーガルウエディング」なるものが理由の一つとなっていることが分かりました。

「リーガルウエディング」とは

早速ですが、「リーガルウエディング」とは下記を指します。

「リーガルウエディング」
海外で現地の法律に基づいて挙式をすること。国によって条件・形式が異なる。日本では、戸籍法に基づき婚姻届を市町村役場に届け出ることを指す。
参照:沖縄県「平成29年沖縄リゾートウエディング統計調査結果(年間)」(PDF)

この「リーガルウエディング」需要があるのは、「宣誓式」と呼ばれる儀式を行わなくて良いことにあるようです。

「宣誓式」
法で定められたミニ結婚式。「婚姻登記所」にて政府職員立ち合いのもと、宣誓と指輪の交換、誓いのキス、結婚証明書へのサインなどを行う。完全予約制で、所要時間は15分。法で定められているが、費用がかかる(土日は「時間外」として料金が上がる)。
参照:鴛鴦茶餐廳 いんよんちゃ~ちゃんてぃん

「宣誓式」と比較すると、「リーガルウエディング」には「時間の融通が利く」「ゆっくり幸せな気分に浸れる」「結婚式兼ハネムーンにできる」など、多くのメリットがあると言えそうですね。各市町村で発行される「婚姻届受理証明書」も重宝されているようです。

沖縄での「リーガルウエディング」人気は、年々高まっています。「琉球新報」によれば、2013年は153件(すべて香港カップル)だったのが、2017年には400件(うち388件が香港カップル)にまで増加しています。

まとめ

沖縄では、訪日外国人カップルによるウエディングが増加しています。その中でも、特に多いのが香港のカップル。背景には「リーガルウエディング」の需要があるということが、調べて分かりました。リーガルウエディングについては、今後もう少し深堀りしてみたいと思います。

インバウンドらぼ 編集メンバー J.M