2018年は北陸豪雪をはじめ、近年稀に見る酷暑、西日本豪雨など異常気象のほか、大阪と北海道で震度6以上の地震が発生するなど災害の多い年でした。

訪日外国人客は2018年10月時点で2,600万人を超え、年間では3,000万人を超えるとの予想も有りました。
今後も増加傾向は続いていますが、災害にあった際の訪日外国人客向けの情報不足など現状の課題が浮き彫りになる年となりました。
こうした自然災害を受けて、政府は訪日外国人客向けの災害情報の発信を強化する施策を決定しました。

今回は、官公庁が行っている多言語での自然災害の情報発信を紹介します。

政府発表 訪日外国人客の安全・安心確保のための緊急対策

2018年9月28日、政府は、関西方面に甚大な被害をもたらした台風21号や北海道胆振東部地震の際などに、訪日外国人客への対応に不備があったことを踏まえて、非常時の訪日外国人客の安全・安心確保のための緊急対策を決定しました。

決定した施策は、以下4つの項目で構成されています。

(1)いつでもどこでもつながる体制の確立
(2)災害発生時等の鉄道における情報提供
(3)災害発生時等の空港における情報提供
(4)情報入手手段の多重化

出典:非常時の外国人旅行者の安全・安心確保のための緊急対策
平成30年9月28日 第24回観光戦略実行推進会議

JNTO 英語ツイッターで避難情報や対策を提供「Japan Safe Travel」

2018年に相次いで発生した自然災害を受け、同年9月に開催された「観光戦略実行推進会議」にて、災害発生時における訪日外国人客への安全情報の提供を強化するために、JNTO(日本政府観光局)はツイッターアカウント「Japan Safe Travel」を開設しました。

災害・危機管理関連の政府活動情報などを英語に翻訳して情報発信するほか、政府・自治体、交通関連事業者による情報やJNTOが運営するウェブサイトにおける災害関係情報の更新なども発信していきます。

出典: JNTO公式Twitterアカウント「Japan Safe Travel」を開設
~災害等非常時の外国人旅行者に安全情報を提供~

観光庁 訪日外国人客向け災害時情報提供アプリ「Safety tips」の機能を向上

外国人旅行者向け災害時情報提供アプリ「Safety tips」は2014年10月からサービスを開始しました。
2016年の熊本地震をはじめ、昨今多く発生している大規模な地震などを踏まえ、訪日外国人客がさらに安心して日本国内を旅行できるよう、2017年3月にアプリの機能を大幅に向上しました。

メニューデザインのアイコン化やアプリ内での言語選択を可能にするなどの機能向上や、天気予報や熱中症対策、外国人受け入れ可能な医療機関情報などの新機能追加など、アプリの大幅なリニューアルが行われました。

実際に、リニューアルされたアプリを使ってみた体験記事です。
【使ってみた】外国人旅行者向け災害時情報提供アプリSafety tips


「Safety tips」とは
自然災害の多い日本において訪日外国人旅行者が安心して旅行できるよう、平成26年10月から観光庁が提供を開始した外国人旅行者向け災害時情報提供アプリ。対応言語は5言語(英語・中国語(簡体字/繁体字)・韓国語・日本語)で国内における緊急地震速報及び津波警報、気象特別警報、噴火速報をプッシュ型で通知できる他、周囲の状況に照らした避難行動を示した避難フローチャートや周りの人から情報を取るためのコミュニケーションカード、災害時に必要な情報を収集できるリンク集等を提供。
引用:観光庁 外国人旅行者向け災害時情報提供アプリ「Safety tips」を大幅に機能向上しました

参考: 「Safety tips」の機能向上概要資料

まとめ

スマホから入手できる訪日外国人客向けの災害情報の発信について紹介しました。 自然災害の多い日本ですが、情報発信をはじめ、訪日外国人客に向けた災害の対策はまだまだできていない部分が多いと感じます。2018年を機に、今後はさまざまな訪日外国人客のための災害対策が増えそうですね。


インバウンドらぼ 編集メンバー M.H