2018年10月1日に「第10回観光庁長官表彰」が実施されました。

「観光庁長官表彰」とは、観光の振興や発展に取り組み、業績が顕著な個人や団体を、観光庁が表彰するもので、2009年から毎年実施されています。

魅力ある観光地づくりやその情報の発信、訪日外国人客の誘致といった、さまざまな形で貢献し、今年は下記の5者が受賞しました。

  1. 熱海市
  2. 一般社団法人 伊江島観光協会
  3. 北九州産業観光センター
  4. 株式会社 ぐるなび
  5. 一般社団法人 田辺市熊野ツーリズムビューロー

それぞれ、どのような功績を挙げたのか紹介していきます。

熱海市

市長を座長とする「熱海市観光戦略会議」を設置後、官民一体の「オール熱海」で取組を進め、シティプロモーションや地域資源の掘り起こし等を行った結果、最盛期(500万人超)の半分以下まで落ち込んだ宿泊者数が2017年度には308万人まで増加。特に若年層の新規顧客を獲得することに成功し、ここ数年は日本人観光客が毎年10万人程度増加している。

引用)観光庁 報道発表(「第10回観光庁長官表彰」を実施いたします!>功績概要)[PDF]

熱海市による公式観光サイトでは、プロモーションムービーや物語風の読み物といったコト軸の訴求コンテンツを用意したり、FacebookやTwitterといったSNSも力の入った運用をしたりして、熱海市の熱意を感じます。

参考)熱海市 ウェブサイト
参考)意外と熱海|熱海市観光プロモーション(Facebook)
参考)意外と熱海 (Twitter)

それぞれ、どのような功績を挙げたのか紹介していきます。

一般社団法人 伊江島観光協会

民泊を村おこしの手段として位置づけ、2003年から体験型民泊事業を開始し、農業、漁業体験、三線体験などをきっかけに村民との様々な交流の場を設けている。当初は300人程度の受入からスタートしたが、2017年度は18,617人まで大幅に増加。伊江村の人口約4,600人に対し、約4倍の受入実績となっており、村の一大産業へと成長させた。

引用)観光庁 報道発表(「第10回観光庁長官表彰」を実施いたします!>功績概要)[PDF]

民泊事業は、地方創生の可能性を存分に秘めてはいますが、課題も多く成果の出ていない地域も多いです。そういった状況の中、その地域ならではの特長を生かしている上に、村民が一丸となって取り組んで成果を挙げていることがすごいですね。

参考)一般社団法人 伊江島観光協会

北九州産業観光センター

「産業観光」を核としたツアーの造成や、産業観光専門ベンチャー企業の育成・支援などの取組を行った結果、北九州市の産業観光来客数は2014年の42.8万人から2017年は57.8万人まで増加。産業観光に対応するワンストップ窓口も設置するなど、地域住民や企業と一体となり、北九州市の産業観光を持続可能な取り組みとして確立させた。

引用)観光庁 報道発表(「第10回観光庁長官表彰」を実施いたします!>功績概要)[PDF]

北九州市といえば、1901年に日本の近代製鉄業が始まった町であり、また産業遺産群として世界遺産にも登録されています。
このようにものづくりのゆかりの地として有名な北九州市ですが、工場見学や工場夜景、産業遺産などの観光ツアーを多く企画し、「産業観光」に特化することで観光客数を増やしているようです。

参考)北九州産業観光

株式会社 ぐるなび

日本最大級の飲食店検索サイト『ぐるなび』を用いた事業を展開。国内飲食店に対し、セミナーやネイティブチェックを入れたメニューブックの作成などインバウンド対応をサポートする一方、訪日外国人向けに多言語による店舗・料理等の情報発信を行い、日本の食に関する認知度向上、日本の飲食店への誘客に貢献し、受入環境の向上とインバウンド消費の拡大に顕著な役割を果たしている。

引用)観光庁 報道発表(「第10回観光庁長官表彰」を実施いたします!>功績概要)[PDF]

現在はどこのホームページも当然と言っても過言ではないほど、外国語のページが用意されていますが、ぐるなびは2004年から外国語版の運用をしていました。
年々進化していき、今では飲食店のインバウンド戦略には欠かせないサービスの1つとなりました。
また、国内だけではなく、海外の独自ネットワークを活用し、インバウンド需要の喚起にも努めています。

参考)株式会社 ぐるなび

一般社団法人 田辺市熊野ツーリズムビューロー

自らも先進的にFITに対応できる着地型旅行業を開業、地域住民と連携した着地型観光によるまちづくりに取り組んでいる。また、多言語表記看板の整備、特に欧米豪をターゲットとしたプロモーションなどを行った結果、欧米豪からの宿泊者を増加させたほか、独自の「予約決済システム」を導入し、ワンストップでの旅行者受入を可能とし、DMOとして安定した運営を実現した。

引用)観光庁 報道発表(「第10回観光庁長官表彰」を実施いたします!>功績概要)[PDF]

上記の「FIT」とはツアー等を利用せず個人で海外旅行に行くこと(Foreign Independent Tour)です。
そして「着地型観光」とは、観光客の受け入れ先(地元)が企画した地元ならではの観光や体験プログラムです。

目的が多様化してFITが増えている現在、観光客の受け入れ地がオリジナルのプログラムを企画して、FITを取り込もうとする動きが増えています。

世界遺産「熊野古道」を有する田辺市熊野は、温泉や特産品など他にもたくさんの地元ならではの魅力を着地型観光商品として商品化しています。
それに加えて多言語対応が進んでいるので、外国人観光客にとっては魅力的ですよね。日本人の私でも行ってみたくなりました。

参考)田辺市熊野ツーリズムビューロー

まとめ

いかがでしたか?

民泊に特化したり、元々の地域文化を生かしたりして、地域一丸となって取り組んでいるケースが目立ちましたね。

現地の魅力はその土地の人では気付きにくいとも言われますが、「着地型観光」のように、地元でのローカル情報やネットワークを活かすことで、現地でしかできないおもてなしができるのだと思います。

このような取り組みは、インバウンド対策としてはもちろん、われわれ日本人にとっても、日本の魅力を再認識できるので、とても素敵なことだと思います。

私たちも、そんな企業様や団体様のお手伝いができたらと思っています。
Webやパンフレットの多言語対応や、プロモーションのご相談をお待ちしております。

出典)観光庁 報道発表 「第10回観光庁長官表彰」を実施いたします!
出典)功績概要 [PDF]

インバウンドらぼ 編集メンバー N.O