日本政府観光局(JNTO)から、2018年7月と8月の訪日外国人客数が発表されています。
早速ですが、それぞれの数値を見ていきましょう。

【7月】夏休みに家族で訪日旅行する中国人が多い?

2018年7月の訪日外国人数※伸率は前年度同月比
参照元:日本政府観光局(JNTO)「訪日外客数」 よりインバウンドらぼが作成

7月の訪日外国人客数は、約283万人でした。
前年(2017年)同月比で、約15万人以上増加しており、
7月としては過去最多の人数となりました。

また、中国からの訪日外国人客数が、単月として過去最多を記録しました。
約88万人。これは一つの国からの月間訪日外国人客数としても過去最多の人数です。

以前の記事でもご紹介の通り、サマーシーズンは訪日する中国人が増える時期。
また、家族・親族で訪れる人が増えるという特徴もあります。

2017年のデータを見てみましょう。

2017年 中国人訪日客の同行者 構成比(%)
※ 複数回答可
同行者 1~3月 4~6月 7~9月 10~12月
自分ひとり 17.1 17.6 15.1 17.4
夫婦・パートナー 12.1 17.5 7.6 19.5
家族・親族 41.0 22.9 49.4 24.8
職場の同僚 12.4 19.7 8.7 17.8
友人 17.6 23.4 20.6 21.8
その他 0.8 0.3 0.9 0.3

参照:観光庁「訪日外国人消費動向調査」よりインバウンドらぼが作成

上記の表を見ると、7~9月に訪日した人の半数近くが、家族や親族と一緒に訪日しています。1~3月も似たような傾向ですね。ちなみに、1~2月は春節の時期です。

ただ、年齢の構成比を比べると、「夏休み」を含む7~9月の方が低年齢層の割合が高くなっています。

2017年 中国人訪日客 年齢・性別構成比(%)
性別 年代 1~3月 4~6月 7~9月 10~12月
男性 20歳未満 2.3 0.3 6.9 0.4
20代 12.8 12 11.1 11.5
30代 16.4 18.9 12.6 20.2
40代 8 5.4 8.7 6.1
50代 2.5 3.2 2.3 3.3
60代 0.9 1.5 1 2.1
70代以上 0 0.3 0.3 0.6
女性 20歳未満 2.7 0.9 7.8 0.3
20代 20.8 22.4 17.3 20.8
30代 19.8 21.2 16.5 19.9
40代 9.6 6.6 12.5 6.5
50代 2.7 4.9 2.3 4.5
60代 1.4 1.9 0.8 3.4
70代以上 0.1 0.5 0.1 0.1

参照:観光庁「訪日外国人消費動向調査」よりインバウンドらぼが作成

日本の学校と同じように、中国の学校も7~8月末までは夏休み。それが数字として表れたようです。

サマーシーズン対策を考える際に、「中国からの訪日客が増える」というだけでなく、「夏休みの影響で家族連れが増える」というところまで覚えておいた方が、具体的な施策を考えることができそうですね。

【8月】ヨーロッパからの客足も順調に増加。イタリアは単月最高を記録。

8月の訪日外国人客数の表※伸率は前年度同月比
参照元:日本政府観光局(JNTO)「訪日外客数」 よりインバウンドらぼが作成

8月の訪日外国人客数は約258万人でした。前年(2017年)同月比で、約10万人以上増加しており、8月としては、過去最多となりました。

統計調査となるとアジア圏に目が行きがちですが、ヨーロッパも順調に訪日外国人客数を増やしています。中でもイタリアは、1ヶ月当たりの訪日外国人客数としては、過去最多を記録。日本政府観光局(JNTO)では下記のような取り組みを行い、イタリア国民からの認知度向上を図っていたようです。

  • 航空会社との共同広告
  • 雑誌への日本各地の記事の掲載
  • JNTO イタリア語Facebook での情報発信

こうしたプロモーションにより、日本を旅行先として選ぶ人が増えたのですね。

皆さんもご存知の通り、イタリア国内にはたくさんの観光資源があります。実際、イタリア国民は国内で過ごすことを大事にしている人が多く、他国の言語や文化に心理的抵抗を持つ人も少なくないそうです。

そういった事情を考えると、イタリアからの訪日外国人が増えていることには、数字以上に大きな意味があるのかもしれませんね。

まとめ

夏休みだから訪日外国人客が増える。当然の事のように思えますが、盲点でした。数値で見るだけでは、分からない背景も多いですね。

また、欧米圏からの客足がじわじわと増加していることを今回実感できました。

アジア圏からのインバウンド対策がすでにお済みの方は、欧米圏を対象とした対策を考え始めても良いかもしれませんね。

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インバウンドらぼ 編集メンバー J.M