「ハリウッド映画を観て、日本に来ました。」そんな声があるようです。
「日本の映画を観て」ではないのかと、不思議に思われる方もいるかもしれませんね。

しかしながら、「ローマ」を一躍有名にした『ローマの休日』も、イタリアの映画ではなくハリウッド映画。
自国発のコンテンツでなくても、海外から多くの観光客を呼び込む誘因になるのです。

実は、日本にも既にそういった作品があります。ご存知ですか?

日本で撮影された海外の映画たち

早速ですが、日本で撮影された海外の映画をご紹介します。

『ロスト・イン・トランスレーション』(2003年公開)

製作国:アメリカ/監督:ソフィア・コッポラ
主演:ビル・マーレイ、スカーレット・ヨハンソン/日本人出演者:藤井隆など
ロケ地:パークハイアット東京、歌舞伎町、スクランブル交差点、平安神宮(京都)、南禅寺(京都)など

CM撮影のために訪日したハリウッドスター(演:ビル・マーレイ)と、写真家の夫ともに訪れた若い女性(演:スカーレット・ヨハンソン)が、日本滞在中に心を通い合わせていく様子を描いた作品。

この作品は、アカデミー脚本賞など映画賞を多数受賞しました。全世界での興行収入は約1億2,000万ドルの大ヒット。劇中の人物と同じコースで旅する訪日外国人客もいるようです。

興行収入参照元:Box Office Mojo
ロケ地参照元:映画「ロスト・イン・トランスレーション」撮影地・ロケ地詳細

『ウルヴァリン:SAMURAI』(2013年公開)

製作国:アメリカ、オーストラリア/監督:ジェームズ・マンゴールド
主演:ヒュー・ジャックマン/日本人出演者:真田広之など
ロケ地:増上寺(東京)、秋葉原、広島県福山市、愛媛県今治市など

「X-MEN」シリーズの人気キャラクター・ウルヴァリン(演:ヒュー・ジャックマン)が、友人の誘いで訪れた日本を舞台に、謎の敵と戦いを繰り広げます。

全世界での興行収入は、約4億1,500万ドル。今のところ、日本を舞台とした海外映画の中では最大のヒット作です。訪日外国人向けのメディアでもロケ地が紹介されるなど、こちらもロケ地を訪れる訪日外国人がいる模様です。

興行収入参照元:Box Office Mojo
ロケ地参照元:【聖地巡礼用】「ウルヴァリン:SAMURAI」日本ロケ地まとめ 順次追加!

『アウトサイダー』(2018年公開※NETFLIXでの独占配信)

製作国:アメリカ/監督:マーチン・サンフリート
主演:ジャレッド・レト/日本人出演者:忽那汐里、浅野忠信など
ロケ地:北九州市(福岡)など

第二次世界大戦後の日本を舞台に、裏社会で生きるアメリカ人青年(演:ジャレッド・レト)を描いた作品です。

どの程度の訪日誘致効果がこの作品から出ているのかは不明ですが、可能性を感じたのでご紹介します。ミソとなるのは「NETFLIX」での独占配信というところ。上記の2作品と異なり、映画館で上映されていません。

「NETFLIX」とは、月額定額制の動画配信サービスです。

全世界で1億3,000万人ものユーザーが存在すると言われているサービスで、190以上の国々で視聴することができます。

視聴者になり得る層がそれだけ居ると思うと、すごいですよね。つまり、NETFLIXのコンテンツになるということは、それだけ話題になる可能性があるということなのです(話題にならない可能性もたっぷりですが)。

今後は、新潟県佐渡島や新宿都庁で撮影された『アースクエイク・バード(原題)』もNETFLIXで独占配信予定。海外では「日本での映画撮影は難しい」という声があるそうですが、連続で日本国内での撮影を成功させているNETFLIXに今後も期待したくなってしまいます。

ロケ地参照元:北九州で撮影した初のハリウッド映画 「アウトサイダー」特別上映 [福岡県]

まとめ

今回は3本に絞って紹介させてもらいました。この3本以外にも、マイケル・ダグラスと高倉健&松田優作が共演した『ブラック・レイン』(1989年公開)や、『ミッション:インポッシブル』2作目の監督ジョン・ウーが手掛けた『マンハント』(2017年公開)など、日本で撮影が行われた海外の映画は少なくありません。

そういった映画には、日本人では気付かない視点が多いと思います。「海外の人に日本はどう見えているのか」を考えながら、映画を観てみるのも勉強になるかもしれませんね。

インバウンドらぼ 編集メンバー J.M