7月18日から7月20日まで開催された「グローバルビジネスWEEK(主催:日経BP社)」。その中でのイベントとして「海外&インバウンドマーケティング2018」が開催されました。地方自治体、インバウンドサービス提供者、訪日外国人向けメディアなど、約50の事業者が出展。

本メディアでは、最終日(7/20)に本イベントを取材。特に気になったブースについて、前後編に分けてレポートをお届けします。今回は「地方自治体」をテーマに、「熊本県相良村」と「三重県伊勢市」を紹介します。

世界的な愛の聖地へ―「相性が良くなる村」熊本県 相良村

相性が良くなる村」というフレーズがとても印象的な、熊本県相良村
12年連続「水質日本一」の川辺川が流れる、自然豊かな村です。

川辺川と自然相良村の風景(提供:熊本県相良村)

実は「相良」には「愛」という意味もあるほか、村自体がハートのかたちをしているなど、「愛」にゆかりのある村なのです。そんな相良村では、フランスのセント・ヴァレンタイン村※との交流を行っています。2017年11月には、相良村とセント・ヴァレンタイン村で姉妹都市提携が結ばれました。

※セント・ヴァレンタイン村
村名の由来は、聖人「聖ヴァレンタイン」の遺物が見つかったこと。毎年2月14日のバレンタインデーには、住民300人ほどの村が、世界中から集まったカップルでいっぱいになる。「愛の聖地」や「愛の村」として知られている。

2016年には、セント・ヴァレンタイン村公認の「結婚証明書」「訪問記念証」が相良村役場でももらえるようになったほか、相良村で書いた「愛のメッセージ」をセント・ヴァレンタイン村に届けてくれるサービスもあります。

2017年2月には「相良村ヴァレンタイン祭」、2018年2月には「ヴァレンタインフェスティバル」が開かれるなど、バレンタインデーをテーマにしたイベントも開催しています。また、セント・ヴァレンタイン村内のミシュラン2つ星レストランへの相良村産食材の提供など、相良村内に留まらないプロモーションが実施されているようです。

実際の結婚証明書(提供:熊本県相良村)

相性がよくなる村 相良村

6言語分のパンフレット!-三重県伊勢市

伊勢神宮の写真が目を引いた、三重県伊勢市のブース。

伊勢市のブース

6言語(日本語・英語・中国語<簡体字>・中国語<繁体字>・韓国語・フランス語)分の案内パンフレット「The Hometown of the Japanese Spirit: Ise Tourism Guide」が用意されていました。内容は、伊勢神宮の内宮・外宮の案内、お参り・手水の作法、伊勢の観光スポット、グルメやお土産、神宮の「遷宮」、アクセスなど計20ページ。外国語版のパンフレットには、英語なら英語に加えて、日本語のテキストも一緒に掲載されており、日本人に質問する際に便利そうだなと感じました。

パンフレットに限らず、ウェブサイトの多言語化も進んでいるようです。伊勢市観光協会のウェブサイトでは、日本語・英語・中国語<簡体字>・中国語<繁体字>・韓国語・フランス語に加えて、スペイン語・ドイツ語を加えた計8言語に対応。各言語向けの地図も用意されているなど、「旅マエ」の情報収集には役立ちそうな印象です。

伊勢市観光協会のサイト引用元: 伊勢市観光協会公式サイト

特に注目しているターゲットを伺ったところ、「日本の伝統文化に関心が高いと言われる層」とご回答いただきました。「伊勢神宮」をはじめとする伝統的な建築物や街並、「てこね寿司」や「伊勢うどん」といった郷土料理など、「伊勢ならでは」でありながら日本の良さが詰まった観光資源の数々は、伝統文化に関心のある層に魅力的に映りそうですね。

実際、過去にはイギリスをターゲットとし、youtubeを活用したプロモーションで高い成果を上げている実績もあります。
参考:Google AdWords 活用事例(認知拡大:三重県伊勢市)

欧米圏は「日本の伝統文化や体験」に関心のある人が多いと、よく耳にします。そういった観点では、伊勢市の今後の動向が、ロールモデルの一つとなっていくかもしれません。引き続き注目していきたいと思います。

伊勢市

まとめ

熊本県相良村、そして三重県伊勢市。

どちらも、強みや特徴をしっかりと理解した上で、それをより研ぎ澄ましていこうという方向性が根底にはあると感じました。これからインバウンドに向けて施策を打とうと考えている方は参考にしてみてはいかがでしょうか。

インバウンドらぼ 編集メンバー J.M