隔年で発表される世界経済フォーラム(WEF) の2017年度観光競争力ランキングで、日本は前回の9位から4位に大きくランクアップしました。

世界経済フォーラム(World Economic Forum)は、1971年に設立されたスイスのジュネーブに本部を置く国際機関。ビジネス界、政界、学会その他のリーダーと連携して世界・地域・産業の課題を形成し、世界経済の改善に取り組んでいます。スイスのダボスで行われる年次総会がダボス会議として知られおり、日本から安倍首相や、ips細胞で有名な山中教授、そして俳優の渡辺謙など、幅広い分野のリーダーが参加しています。

アメリカを抑えて、日本が4位に浮上。

ランキング表参照元: 世界経済フォーラム(WEF)よりインバウンドらぼが作成

旅行・観光競争力ランキングが掲載されている、観光競争力レポート(Travel & Tourism Competitiveness Report)は、世界の旅行・観光業に関するレポートで、136ヵ国をリストアップし、4領域14項目90指標について評価しています。

日本は、前回(2015年)の9位からアメリカと入れ替わり4位と、大きく評価を上げました。スペイン、フランス、ドイツの上位3ヵ国の順位は、前回の2015年度と同じでした。また、順位の変動はありますが、上位10ヵ国の構成は変わりませんでした。各項目の評価について、上位10位までを比較してみましょう。

旅行・観光に効果的な環境の評価とランキング

参照元: 世界経済フォーラム(WEF)よりインバウンドらぼが作成

表中の数字は、歴史、行先、食、買い物、スポーツなど、観光に関わる45のカテゴリーについて、世界中の旅行者がインターネット上で行った、1000万以上ものキーワード検索結果を分析し、7を最高として得点化したものです。各項目について、日本が136ヵ国中何位にランキングされているかご紹介します。

ビジネス環境の項目では、スイスが6.0と最も高評価で日本は20位、安全・安心の項目でもスイスが6.4で最高で日本は26位、保健・衛生では、ドイツが最高で日本は17位、人材・労働力もドイツが6.9と最高で日本は20位、情報通信技術の普及の項目ではスイスが6.4と最高位で日本は10位と、比較的安定した評価を受けています。

旅行・観光への施策と状況の評価とランキング

指標表2参照元: 世界経済フォーラム(WEF)よりインバウンドらぼが作成

この項目の日本の順位は、旅行・観光の優先度22位、国際的な開放度10位、価格競争力の項目では上位10ヵ国では最高ですが全体では94位、環境維持は45位で、価格競争力と環境維持の評価が極端に低くなっています。さらなるランクアップのためには、この2つの項目の評価を改善する必要があるでしょう。

社会基盤(インフラ)と自然・文化資源とランキング

指標表3参照元: 世界経済フォーラム(WEF)よりインバウンドらぼが作成

社会基盤(インフラ)の領域では、航空インフラの項目で、カナダが6.8と高評価を得ており日本は18位、陸運・港湾インフラ10位、旅行者サービスインフラ29位。自然・文化資源の領域では、オーストラリアが自然資源の項目において5.2と高評価を得ており日本は26位、文化資源・ビジネス旅行の項目では最高位スペインの6.9に迫る6.5と全体で4位と、比較的高い評価を得ています。

まとめ

今回のランキングでは、14項目中、10項目で順位を上げたため、スコアの改善率が全体の1位となりました。その結果、順位を5つ上げ4位になりました。評価が低かった価格競争力と環境維持の項目の数値が改善されれば、上位3位にランクアップできるのではないでしょうか。

インバウンドらぼ 編集メンバー H.M