みなさん、こんにちは。今回は中国でSNSマーケティングをする際に活用できるサービス「WEIQ(ウェイキュー)」について、アライドアーキテクツ株式会社 グローバル事業部 川村健一さんにお伺いしました。中国独自のSNS事情にはじまり、サービスの有効性や関連会社であるVstar Japan株式会社の取組など幅広くお話しいただきました。中国でのSNSマーケティングをお考えの方には必読の内容です。



インバウンドらぼ
(以下インらぼ):本日はよろしくお願いします。まずは御社の事業内容についてお聞かせください。

川村氏:アライドアーキテクツ株式会社は、企業のSNSマーケティングのご支援を専門的に行っている企業でございます。国内外、業界業種問わずにご支援させていただいております。国内では4,000社様以上のご支援をさせていただきました。

今回は、越境ECやインバウンド施策にご興味ある方が読まれるという事なので、アライドアーキテクツの海外事業についてもう少し詳しくお話しさせていただきます。海外事業は大きく2つありまして、1つ目が、台湾・香港・及びその他のアジア地域向けのSNSを活用したプロモーションのご支援です。

そしてもう1つが、今回お話しさせていただく中国向けのSNSプロモーションのご支援です。中国独自のSNSであるのアカウント開設から運用代行、動画やキャンペーンサイト、企業アカウントなど「コンテンツ」を見てもらうためのプロモーションまで一貫してご支援させていただいております。

情報優位性の高い「口コミ」とSNSの相性の良さ

インらぼ:サービスのご説明を頂く前に、中国特有のSNS事情をお伺いできますか?

川村氏:先述の通り、中国はFacebookやTwitterではなく、WeChatやWeiboといった独自のSNSを使用しています。また、それらのSNSツールの使用者がとても多いのが特徴的です。

月間のアクティブユーザー数で言うと、WeChatが約10億人、Weiboは約3.61億人と多くのユーザーが利用しており、活発に情報交換されています。

また、インターネット上の「口コミ」を非常に重要視していることも、特徴の一つです。政府による情報規制や2000年代の食品偽装問題等を背景に、政府や企業から発信される情報に対して懐疑的な方が大多数です。その一方、生の声である「口コミ」への信頼は非常に高いです。

10代から30代が多数を占めるインターネットユーザーの意思決定にも、当然「口コミ」が大きな影響を与えています。友人や家族はもちろん、動画配信者や情報発信者といったインフルエンサーからの情報を優先して取得するのが中国では当たり前となっています。

「Weibo」のデータを生かして、効率的に認知してもらう

インらぼ:ご説明ありがとうございます。ではサービスについてお伺いできればと思います。まず、「WEIQ」はどういったサービスになりますでしょうか?

川村氏:「WEIQ」は、Weibo・WeChatの影響力のある方を活用し、画像や動画など累計10億人以上のSNSユーザーに向けて拡散ができるサービスです。Weibo社公認のプラットフォームでして、弊社は日本国内での独占販売権を有しています。Weiboをはじめ、WeChat・動画・生放送など幅広い分野で活躍する大小80万名のインフルエンサーを、目的に合わせてご紹介し、動画の制作から拡散まで一貫してご支援が可能です。

WEIQの概念図画像引用元: アライドアーキテクツ株式会社「WEIQ(ウェイキュー)」ページ

インらぼ:80万人は圧巻ですね。インフルエンサーは登録制なのでしょうか?

川村氏:登録制です。「WEIQ」を運営するIMS社(Weibo社専属のマーケティング会社)の審査を通った方のみが登録されています。なので、誰でも登録できるというわけではありません。また、判断基準もフォロワー数の多さといった単純な基準ではなく、その方の投稿へのエンゲージメント率や表示回数などをシステムで分析し「影響力がある」と判断された方のみ登録されています。

インらぼ:登録基準もしっかりしていますね。具体的にはサービス利用でどのようなメリットがありますか?

川村氏:先述の通り「口コミ」とSNSは相性が良いので、その情報優位性を活用できます。その上で特筆すべきこととしては、Weibo公式データを活用できることです。Weibo公式データからは、インフルエンサーの投稿への予想リーチ数やフォロワーの属性(性別、年齢、地域など)を事前に把握することができます。また、そのデータから目的に合わせたインフルエンサーの選出ができますので、効率的にターゲットとするユーザー層へ情報の認知が促せます。

また、コンテンツや投稿はWEB上に残りますので、興味を持った方が検索した際の情報の受け皿としても機能します。

既存のコンテンツを活用してコストを抑えることも

インらぼ:具体的にはどういった施策が行えますか?

川村氏:施設内や周辺の観光地を紹介する動画を、日本旅行や宿泊情報を発信しているインフルエンサーの方に発信してもらうという方法が考えられます。「WEIQ」ではお持ちの動画コンテンツを活用することもできますので、動画制作のコストを抑えることも可能です。

インらぼ:既存のコンテンツを生かした方法も取れるのは良いですね。

川村氏:そうですね。既存の物であっても、新規制作するものでもターゲットである中国の方の興味を引けそうかが重要ですね。ゼロからのコンテンツであれば、弊社の関連会社Vstar Japanを活用し、中国人インフルエンサーにプロモーション映像を制作してもらうということもできます。

インフルエンサーの方々は、自分のフォロワーたちのニーズをよく理解をしているので、訴求ポイントをしっかり押さえてコンテンツを作成しますので、フォロワーからの反響が見込まれます。

インらぼ:現在はどういった企業からの依頼が多いですか?

川村氏:インバウンド関連ですと、宿泊施設・商業施設・メーカーの方が多いかもしれません。インフルエンサーも得意ジャンルがバラバラです。目的に合わせてインフルエンサーを選定しますので、特に業界やジャンルは問わずにご活用いただけます。

化粧品・宿泊施設・観光施設は特に動画との相性が良いと思います。例えば化粧品は、動画で訴求すると、商品の使いかたや使用感がわかりやすくなりますからね。

事例紹介:神戸公式観光サイト「Feel KOBE」

「Feel KOBE」トップ画像 

インらぼ:その他「WEIQ」活用事例としてお話しできることはありますか?

川村氏:神戸国際観光コンベンション協会様が運営されている観光サイト「Feel KOBE」の事例をご紹介させていただきます。全編英語で神戸を紹介する動画を制作していましたが、独自のインターネット文化を持つ中国への情報発信の手法がわからず、壁を感じておられました。また、既存のインバウンド向け動画を活用したいというご希望もありました。

弊社のご支援内容としては、まず、動画の中国語対応をさせていただいてから、Weibo公式の動画投稿サービス「Miaopai(秒拍)」に投稿。中国国内で特に「旅行」や「日本」に関係する分野に影響力のあるインフルエンサー15名を起用して、フォロワーに向けて動画の一斉シェアを行いました。

結果、動画はわずか3日間で320万回再生され、投稿に対するコメントやシェアなど視聴者から1200以上のアクションが発生しました。コメント内容も「行ってみたい!」や「気になる」といった感想だけでなく、すでに神戸への旅行経験があるユーザーからも「私は“異人館”に行ったことがあるよ」「私は港町が印象に残っているかな」といった具体的な口コミが数多くつきました。まだ神戸への旅行経験が無い方への認知拡大だけでなく、既に旅行経験のある方にも、新たな興味喚起を促す結果になりました。

インらぼ:さらなる「口コミ」が発生したということですね。

川村氏:そうですね。情報がより活性化して、興味や認知に繋がっていったのではないかと思います。

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Vstar Japan-日本のインフルエンサーを中国で有名に

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