みなさん、こんにちは。

2017年の10月にオープンし、現在急成長中のWEBメディア「LiiiFE(ライフ)」の担当者にお話を聞くことができました。以前の記事(【インバウンド・ジャパン2017】訪日外国人向け観光案内メディア10選)でご紹介の通り、訪日外国人向けの外国語メディアは、それぞれが独自のコンセプトを持って情報発信しており、大きな注目を集めています。今回ご紹介する「LiiiFE(ライフ)」も、そのひとつ。コンセプトや、それに基づいた取り組みを紹介します。

外国人から見た日本のモノ・コトを大切に

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<「LiiiFE」誕生のきっかけ>
「LiiiFE」を運営しているのは、越境EC事業を展開する「株式会社BENLY」。海外発送代行や外国語カスタマーサポート代行等、多くのサービスを提供している企業です。運用型広告等の一般的なECサイトの海外プロモーションとは別に、もう一歩踏み込んで、日本のモノ・コトの認知度を高め、越境EC・インバウンドの更なる需要喚起につなげる。WEBメディア「LiiiFE」は、そういった背景のもと開設されました。

WEBメディアとしては、「日本人の視点で日本の『life=生活』(モノ・コト)を発信するのではなく、世界各国のLiiiFE Logger(記事を掲載するライター)が様々な文化圏の価値観をもとにして発信する」というコンセプトが特徴的です。また、名前に「iii」とiが3つ連なっているのは、色んな「I(私)」(外国人ライター)の視点によるメディアという意味が込められており、ロゴ内「iii」の赤い「・」は日の丸イメージしています。

<個性豊かなライターの魅力を活かす!>
そして、その特徴を顕著に表しているのが、「外国人から見た日本のモノ・コト」を大切にした記事の数々です。「APPAREL」「FOOD」「BEAUTY」「HOBBY」「CULUTURE」という5つのカテゴリに、出身国も背景も異なる外国人ライターたちが、それぞれの個性を発揮しながら、伝統文化から現在の流行まで、幅広いユニークな記事を執筆しています。

例えばこのような記事があります。
Japanese Sweets Which Are Good for Instagram
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この記事はルーマニア人のライター・Nika Tresorさんによって書かれたもの。外国人目線で「インスタ映え」すると感じた、日本のスイーツを紹介しています。いちご大福や三色団子といった和菓子にはじまり、パフェやクレープなど、日本人であれば「日本のスイーツ」としてセレクトしそうにないものまで、ユニークな視点で紹介しています。

日本人目線では当たり前のものであっても、外国人から見れば「インスタ映え」という付加価値がつくこともあるというのは、気付きづらいポイントですよね。こういった「外国人目線だからこそ」の感覚に唸らされます。

担当者によれば、記事のテーマは基本的にライターが発案しているそうです。彼らの好きな事や関心事を、最大限尊重するという姿勢から外国人目線のユニークな記事が生み出されています。

日本人の面白いと思うことと、外国人の面白いと思うことの間には、時に乖離があります。読者に近い目線を持った、外国人ライター達の多様性や感覚を大切にすることで、ユニークでありながら、深みのある記事になっているように感じました。

ユーザーの反応は?

現在、読者層の中心は20代~40代。アクセス元は、アメリカ・イギリス・カナダ・フィリピンといった英語圏だけでなく、英語学習目的の日本人による訪問も多いということです。大きい文字と平易な英語で書かれた記事の数々は、英語圏以外の人々にも読みやすいため、勉強目的での訪問も納得です。読みやすさについては、注力しているポイントと担当者も語っており、ユーザビリティへの配慮も伺えます。

ちなみに、5つのカテゴリの中では「FOOD」が特に人気があるそうです。日本食への高い関心が伺えます。また、「CULUTURE」カテゴリの記事は、ページへの滞在時間が長くなっていることから、熱心に読み込む読者が多いと推測しているそうです。

「LiiiFE」ではFacebookとTwitterアカウントも開設しており、記事公開の告知などで活用をしています。外国人読者からコメントで記事の感想をもらった際には、運営サイドのモチベーションアップになるなど、プロモーションツールに留まらない、SNS運用の利点があるようです。

今後の展開は?

オープンから順調にPV数を伸ばしている「LiiiFE」ですが、今後も積極的なメディア拡充を図っていきます。まず、今夏には簡体字版のリリースを調整中ということです。これは確実に、中国からのアクセス数増大につながるでしょう。また、動画を活用した記事の作成にも注力をしていくそうです。動画を用いたマーケティングは現在注目されていますが、インバウンドメディアでの活用は珍しいので、今後の動向がとても気になりますね。

越境ECサポート事業との相乗効果も、もちろん見逃せません。オウンドメディア活用の視点からも、引き続き注目したいと思います。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

外国人目線で綴られた日本の魅力が、訪日旅行者ならびに潜在顧客へのアピールになるだけでなく、日本人が見落としていた価値の再認識に繋がるということは、大きな発見だと思います。外国人発信による日本のモノ・コトの情報が、日本商品に対する需要喚起に繋がっていくインバウンド対策のかたちも魅力的です。

また、グローバリゼーションが進む現代において、重要な価値観の一つである「多様性」の尊重からも、先進的なWEBメディアであると思いました。今後も「LiiiFE」の取り組みは見逃せません!

インバウンドらぼ 編集メンバー J.M