近頃、電車の中で大きなキャリーケースで大変そうに移動する外国人を見かけます。大きな荷物で移動するのも大変ですが、荷物を送るためには日本語で送り状を作成する必要があり訪日外国人客には難しいでしょう。また、宿泊施設にとっても代筆サービスで時間がとられ煩わしさを感じているそうです。

 株式会社ジェイティービー、パナソニック株式会社、ヤマトホールディングス株式会社の3社は、共同で訪日外国人客向け荷物発送サービス「LUGGAGE-FREE TRAVEL(ラゲージ・フリー・トラベル)」を2018年1月より開始します。日本語、英語、中国語(簡体字・繁体字)、韓国語の4か国語対応のWEB受付とQRコードを使用した、新しいかたちの荷物輸送サービスとなっています。

サービスの概要

<訪日外国人客のサービス利用の流れ>

(1)「ラゲージ・フリー・トラベル」へどちらかの方法で申し込みます。
  ・個人のPCやスマホの予約サイトにてサービスを申し込む 
  ・JTB海外支店などが提供している、サービスが組み込まれたツアーへ申し込む
(2)サービス申し込み時に、受付用番号としてQRコードを取得します。
(3)空港カウンターや宿泊施設等の荷物受付スタッフにQRコードを提示します。
(4)4ヵ国語対応の受付システムでQRコードを読み込みます。
(5)事前登録した配送情報、荷物サイズと個数、規約等をスタッフと画面上で確認し荷物を預けます。
(6)指定の宿泊施設や空港カウンターで、配送された荷物を受け取ります。

<荷物預け、受取りの時間>
  荷物預け 荷物受け取り
入国空港~宿泊施設の配送 11:00まで 当日18:00から
宿泊施設~宿泊施設の配送 15:00まで 翌日チェックイン時間から
宿泊施設~出国空港の配送 出国2日前の15:00まで   出国日朝から

(※) 取扱拠点により、預け時間や受け取り時間が異なる場合があります。

<利用料金>

サービスの利用料金は、大型手荷物のサイズと重さによって「Small」と「Large」の2タイプに分かれます。

  縦・横・高さの合計 宿泊施設間の配送 空港・宿泊施設間の配送
Small 120cm(15㎏)以内 2,000円~/片道(税別)
Large 160cm(25㎏)以内 2,500円~/片道(税別)

遠方の配送先では、長距離追加料金が発生します。以下は追加料金の例となります。

長距離追加料金の参考例
  +500円 +2,000円
関東 北海道・九州 沖縄
関西 北海道 沖縄
※宿泊施設から空港への配送は、別途空港手数料(648円)が発生します。

サービス利用料金の詳細につきましては、以下サイトより2018年1月末ごろの案内予定です。
ラゲージ・フリー・トラベル申込Webサイト(URL: https://www.luggage-free-travel.com/

<対象エリア(2018年1月から)>
  荷物のお預け 荷物のお受取り
入国空港~宿泊施設の配送 成田、羽田、関西、中部の4空港 訪日外国人旅行者の利用傾向から選ぶ全国約1万の宿泊施設
宿泊施設~宿泊施設の配送 東京、大阪、京都、高山を中心としたLFT※取次店約100施設 訪日外国人旅行者の利用傾向から選ぶ全国約1万の宿泊施設
宿泊施設~出国空港の配送 東京、大阪、京都、高山を中心としたLFT※取次店約100施設 成田、羽田、関西、中部の4空港

※LFT=ラゲージ・フリー・トラベル
サービスの取扱空港、取次店は順次拡大していき、2020年には全国2,500施設から主要な宿泊施設・空港へ荷物輸送できるサービスを目指します。
詳細はこちら

期待されるメリット

訪日外国人旅行者へのメリット

(1)大きな荷物を持ち歩く必要が無いので、快適により日本の旅行を楽しめます。
(2)手書きの送り状作成が不要なので、荷物を預ける時間と手間が大幅に削減されます。
(3)旅行中手軽にスマートフォンなどから申し込みができます。

観光事業者(宿泊施設等)へのメリット

(1)初期導入費用が不要です。
  (一定条件※①を満たせば、無償で受付端末※②を貸与されます)
(2)荷受業務の時間が短縮、一時預かり荷物が削減され業務を効率化できます。
(3)多言語※③対応のサービスで受付スタッフの負担が軽減されます。
   ※①1日に3個以上の取扱いが想定され、施設内でサービス告知を行う事
   ※②10インチの専用タブレット端末、QRコードリーダー、A4プリンタ
   ※③英語、中国語繁体字、中国語簡体字、韓国語、日本語

社会へのメリット

(1)キャリーケースなど大型手荷物を持った旅行者の移動が減り、公共交通機関の混雑緩和・安全性向上への貢献が期待されます。
(2)訪日外国人旅行者に優しい日本と発信されます。
(3)荷物が少ないことで観光の回遊性が向上することにより、地域活性化が期待されます。

まとめ

QRコードで荷物の発送と受け渡しができ、サービス用端末も5ヵ国語対応の対応になっているため施設スタッフ、訪日外国人客の双方の負担が少なくなるサービスだと思いました。
送り状の作成など難しい手配がQRコード1つで可能になれば、大きい荷物は送ってしまおうと考える訪日外国人客は増えるでしょう。電車の中や観光地の狭い道でキャリーケースを引く人が減ることは、どんな人にとっても快適になるでしょう。

メインは宿泊施設ですが、取次店は観光案内所、観光レジャー施設も可能ということです。
2018年1月から開始するサービスなのでこれから多くの課題が出てくるとは思いますが、「大きな荷物は空港から宿泊施設へ送って身軽に観光をする」選択肢が増えればインバウンド消費がさらに加速していくと考えられるのではないでしょうか。

参照:LUGGAGE-FREE TRAVEL(ラゲージ・フリー・トラベル)とは

インバウンドらぼ 編集メンバー M.H