先日「多言語展開で失敗しないための3つのポイント」を書いたのですが、さっそく第二弾を書かせていただきます。

今回は、多言語展開を行う上で、お客様が業者に依頼するときに注意しておきたいポイントをお伝えします。

1.ターゲットを明確にしておく

翻訳のご依頼をいただく際に、よくお客様から「英訳してほしい」「中国語に訳してほしい」といったようなご依頼の仕方で相談をいただくことがあります。

このように「○○語に訳してほしい」とご相談いただいた場合、我々がお客様に必ず確認させていただくことがあります。

それは、翻訳した内容を伝えたい「地域と人」です。
というのも、この「地域や人」によっては、お客様が想定してる言語とは異なる言語が必要なケースがよくあるからです。

例えば、中国語。
中国語には繁体字と簡体字があります。
繁体字圏の地域として挙げられるのは、台湾、香港、マカオ。
簡体字圏の地域として挙げられるのは、中国、シンガポール、マレーシア。(「中国の大陸側で使う文字」なんて呼び方もよく聞きます)
このように、中国語でも地域によって使われる言語(上記は字体の例ですが)が異なるのです。

英語でもよくある話です。
英語にも、アメリカ英語とイギリス英語があります。(細かく分けるともっとありますが)

例えば、

  • 「サッカー」は、アメリカ英語ならsoccer、イギリス英語ならfootball。
  • 「お掛けになってください」は、米:Please take a seat. 英:Please have a seat.
  • 「カタログ」は、米:Catalog、英Catalogue

といった具合に、単語や文法、スペルまで異なることが多々あります。

ほかにも、1つの国で複数の言語が使われていることもあります。
このように、ターゲットとしている「地域と人」によって、正確な言語を使い分ける必要があるのです。

2.何語から何語に訳すか

弊社にご相談いただく翻訳の多くは、日本語の原稿をほかの言語に翻訳するケースです。
中には、英語からほかの言語、スペイン語からほかの言語といったケースもあります。

また、複数の言語に翻訳するケースもあります。
このとき、直接翻訳できない言語の組み合わせが存在することもあります。

理由は2つあります。

1つは、訳者のスキルによるもので、担当の訳者に何語から何語の翻訳ができるかといったものです。とくに専門的な分野は訳者が限定されるケースも多いので、日本語からスペイン語に訳したいけど、訳者が日本語には対応していなため、一度別の訳者が英語に訳したものを、スペイン語に翻訳するといった流れです。
これは、翻訳会社都合ですが、スピードや費用にも影響することもありますので、気になる場合は確認をした方がよいでしょう。

もう1つは、内容によるもので、1つの言語から複数の言語に翻訳する際に発生します。その言語特有の言い回しや癖、単語などが多く存在する内容だと、各言語に翻訳したときに言語によって訳し方や内容にばらつきが生じてしまうことがあります。
そういった際は、一度英語などの展開しやすい言語に訳してから各言語に翻訳するといった流れをとります。

3.翻訳会社の体制を確認しておく

これは、訳者の国の文化に関係する話です。
クリスマスや年末年始を大切にする国、夏休みをとる国、旧正月がある国など、さまざまです。
訳者がその期間に休みを取ることも珍しくありません。

たいていの場合は、代わりの訳者を準備しますが、専門的な内容で替えが利かないようなケースもありますので、その場合はスケジュールに影響してくることもあります。

ただし、そういった場合は事前に翻訳会社からスケジュールの相談などがあるはずです。

まとめ

翻訳を依頼するうえで、ターゲットを明確にしておくことは、スムーズな進行につながるだけでなく、翻訳の質を上げることにもつながります。
ご依頼の際に、ぜひ意識していただけたら幸いです。
弊社でも翻訳や多言語展開の豊富な実績がありますのでご相談ください!

インバウンドらぼ 編集メンバー N.O