はじめに

平成28年3月30日に策定された「明日の日本を支える観光ビジョン」に基づき、東京オリンピック・パラリンピックが開催される2020年、さらにはその先を見据えて、「観光先進国」の実現に向け、訪日外国人旅行者がストレスなく快適に観光を満喫できる環境整備を促進する必要があります。

観光庁は2017年4月28日に訪日外国人旅行者受入環境に関連するSNSへの投稿等の分析結果を発表しました。結果、公共交通や通信環境、多言語に関連した投稿が多く確認されました。

これにより観光庁は、結果を分析して課題を具体化することにより、受入環境の整備促進に繋げていくとのことです。

分析結果

実施概要:
中国、台湾、香港、韓国、アメリカを対象に、分析対象としたSNS等の規約を遵守しつつ、公開されたSNS投稿情報から、日本の受入環境に関する発言を抽出し、分析しました。

データ収集期間:
夏季(平成28年7月1日~8月31日)
冬季(平成29年1月1日~2月28日)

調査結果:
日本の受入環境への不満等を含んだネガティブな投稿の割合は各テーマとも高くありませんでしたが、件数は公共交通に係わる内容が最多でした。

話題数の多かったテーマの分析概要:
(1)『公共交通』
周遊パスや交通系ICカードへの好意的な声はありましたが、「駅・電車の利用が難しい」「バスの料金が高い」「タクシーの運転手とコミュニケーションができない」という不満が見られました。
 <解析例>
 ・金額が安いので、空港から都内までの3日パスを買うつもり。
 ・PASMO/Suicaは関西でも使えますよ。
 ・同じような駅名がたくさんあって、始めての旅行者は混乱するだろう。
 ・鉄道の仕組みはすばらしいが、迷わずに乗車するのは難しい。
 ・(乗車したタクシーの)運転手さんは中国語が全然わからないみたいで、何を聞いても黙っていた。

(2)『通信環境』
 無料公衆無線LAN(Free Wi-Fi)やSIMカードへの好意的な声がありましたが、「ローミングの料金が高い」「Free Wi-Fiのスポットが少ない」という不満が見られました。
 <解析例>
 ・日本は思ったよりもWi-Fiがつながった。
 ・Free Wi-Fiもあるけど、SIMの方が便利。価格も高くないし。
 ・ローミングをすると、一日約1,000円もスマホ使用料金がかかってしまう。
 ・日本の伝統的なホテルなので、Wi-Fiがなかった。

(3)『多言語表示・コミュニケーション』
 駅や飲食店の多言語表示への好意的な声がありましたが、漢字を利用していない国では「地名の表示が読めない」等の不満が、漢字を利用している国では「スタッフとコミュニケーションが取れない」等の不満が見られました。
 <解析例>
 ・道の表示、駅の名前、バス、鉄道情報が漢字で書いてあるので大体読めます。【中国】
 ・日本の良いところは飲食店にカラー写真付きのメニューがあることです。【アメリカ・台湾】
 ・駅名が非常に長い音節から構成されるので難しい【アメリカ】
 ・通りではなく、地域に名前が付けられていることを知らないと目的地を探せない。【アメリカ】
 ・スタッフの話す英語や中国語の意味がわからなかった。【中国】

参照: 観光庁ホームページ(編集済)

まとめ

いかがでしたか。
訪日外国人客がSNS等に書き込んだリアルな意見なので、どんなことに不便を感じたのか参考になりますね。
こういった意見をもとに、日本を訪れた外国人観光客の方にもっと快適に旅行してもらえるように工夫していく必要がありそうです。

 

インバウンドらぼ編集部 A.O