2017年4月27日から4月30日の3日間、埼玉県さいたま市にて第8回世界盆栽大会が行われました。メイン会場のさいたまスーパーアリーナには約4万5000人もの来場者があり、なんと海外からの旅行客が行列をなしている光景が見られたそうです。今回は日本文化のひとつである盆栽が海外でどのように評価され、インバウンド観光にどのように影響を与えているか調べてみました。

世界盆栽大会inさいたまの概要

国内で開催される盆栽イベントは名品を一堂に集めた盆栽展が一般的です。一方、海外でも盆栽が普及し世界各地で盆栽イベントが開催されるようになりましたが、そのスタイルは盆栽展という形式ではなく、愛好家が一堂に会し交流を深め、日本より盆栽の先生を招いて講習を受けたりするというものが主流でした。それが「盆栽大会」です。
やがて盆栽大会は全米大会、ヨーロッパ大会など次第に地域を広げ開催規模も拡大されました。そのような流れの中、初めて全世界に参加を呼びかけ開催したのが、1989年4月、盆栽の故郷である日本で開催した「世界盆栽大会」でした。
本大会は、日本盆栽協会が「大宮盆栽村」を擁する埼玉県さいたま市(旧大宮市)で開催し、国内外から1200名を超す愛好家が集い、過去最大規模の盆栽大会として大きな成功を収めました。その後、世界盆栽大会は4年ごとに開催される事が決定し、アメリカ、韓国、ドイツ、プエルトリコ、中国などに受け継がれ、2017年28年ぶりに日本で開催することとなったのです。

参照: 世界盆栽大会inさいたまHP

今回、インバウンド(訪日外国人)向けの販売に関しては、「検疫を踏まえ全て根を洗って販売する」「農水省は検疫官を派遣」など各国の検疫条件に応じた検査に対応したそうです。

海外での盆栽(BONSAI)人気について

日本貿易振興機構によると、日本の盆栽の輸出額は2001年には6億4000万円程度だったものが、世界盆栽大会などの海外でのプロモーション活動の成果もあり2011年には10倍の規模の67億円、2016年には80億円を突破したそうです。 また、海外で人気が広がり、欧州を中心に愛好家が増加しており海外での生産も普及しつつあります。そこで、海外の若者が本場の日本へ研修生として訪れるようになりました。 5月に放送されたテレビ東京のバラエティー番組でも、メキシコから盆栽職人に弟子入りしに来た若者がいましたね。
このような動向から、さいたま市は、2017年5月より、国内外における盆栽文化の普及を目的に、さいたま市大宮盆栽美術館で盆栽専門の学習プログラム「さいたま国際盆栽アカデミー」を開講しました。外国人向けコースも平成31年に開講予定で、盆栽を学びに日本に訪れる外国人が増えることが予想されます。

さいたま市では、盆栽に関する知識と技術を体系的に学ぶ日本初の盆栽専門の公的な学習プログラムとして、さいたま市大宮盆栽美術館が主催する「さいたま国際盆栽アカデミー」を平成29年5月に開講いたします。
いまや世界に広がるBONSAI文化の中心地である大宮盆栽村を背景に、本アカデミーは国内外を問わず盆栽に関心を持つ人や、携わる人材を育成する場となることを目指します。

参照: さいたま市大宮盆栽美術館

募集要項

まとめ

いかがでしたか?
ここまで盆栽(BONSAI)が海外の特に若者に人気があるとは知りませんでした。第8回世界盆栽大会は28年ぶりの日本開催ということで、早くから海外展開していた先見性が素晴らしいですね。 また、輸出産業としてだけではなく、イベントや研修を通じたインバウンド事業としても可能性があることが分かりました。盆栽(BONSAI)を通じたインバウンド観光や地方創生の取り組みに今後も期待したいと思います。

インバウンドらぼ 編集メンバー Y.N