「NTTドコモのインバウンド対策!成田空港に「スマホ用トイレットペーパー」を期間限定で設置」(http://inbound.coread.jp/2017/03/08/110329/)という記事で訪日外国人が旅行中に最も困ったのが、「無料の公衆無線LAN環境」で46.6%というデータがあります。とお伝えしましたが、新たに平成28年9~10月にアンケート調査されたデータが公表されましたので、2つのデータを比較検討してみたいと思います。

「訪日外国人旅行者の国内における受入環境整備に関する現状調査」結果
平成28年1月12日(火)
出典:総務省・観光庁

「訪日外国人旅行者の国内における受入環境整備に関するアンケート」結果
平成29年2月2日(木)
出典:総務省・観光庁

調査期間や条件を比較

調査期間 2014年11月~2015年3月 2016年9月~10月
調査場所 成田国際空港、関西国際空港、東京国際空港、新千歳空港、那覇空港、長崎港、WEBアンケート 成田国際空港、関西国際空港、東京国際空港、新千歳空港、福岡空港、博多港、那覇空港、観光案内所
アンケート数 10,605件 5,332 件

回答者の属性を比較

国・地域 中国(約16%)、台湾(約13%)、韓国(約12%)で、アメリカ、香港、インドネシア、タイ、マレーシア 中国(約20%)、台湾(約17%)、韓国(約15%)で、アメリカ、香港、タイ、インドネシア、マレーシア
日本への渡航回数 1回目の訪日観光(約38%) 1回目の訪日観光(約47%)

「旅行中に困ったこと」アンケート結果を比較

●2014年11月~2015年3月

「旅行中に困ったこと」アンケート2014年11月~2015年3月の図

出典: 観光庁資料より編集

  • 「無料公衆無線LAN環境(46.6%)」
  • 「施設等のスタッフとコミュニケーションがとれない(35.7%)」
  • 「多言語表示(20.2%)」

(※MA=複数回答、SA=単回答)

●2016年9月~10月

「旅行中に困ったこと」アンケート2016年9月~10月の図

出典: 観光庁資料より編集

  • 「施設等のスタッフとのコミュニケーション(32.9%)」
  • 「無料公衆無線LAN環境(28.7%)」
  • 「多言語表示の少なさ・分かりにくさ(23.6%)」
  • 「困ったことはなかった(30.1%)」

上記の表を比較してみると、アンケート項目がまったく同じではないので、厳密ではないと思いますが、「無料公衆無線LAN環境」が改善されているように見えます。

無料公衆無線LAN環境は改善されている?

2016年9月~10月版の訪日外国旅行者の通信手段についてのアンケート結果は以下となりました。

●通信手段の利用状況

訪日外国旅行者の通信手段についてのアンケートの図

出典: 観光庁資料より編集

最も利用された通信手段は「無料公衆無線LAN」で、「モバイルWiFiルーター」「国際ローミング」が続いている。
無料公衆無線LANに関する回答者の53.8%が「利用した」と回答したが、16.5%が「利用したかったが利用できなかった」と回答している。

●前回と訪日時と比較した無線公衆LANの改善状況

訪日外国旅行者の通信手段についてのアンケートの図2

出典: 観光庁資料より編集

日本の無料公衆無線LAN環境について、前回の訪日時と比べて「かなり改善している」「多少改善している」の割合は計60.5%であった。
「利用したかったが利用できなかった」場所としては鉄道車内が24.7%と最も高い。

まとめ

以上のようにアンケート結果からは2015年から2016年にかけ、日本の無料公衆無線LAN環境が改善していると言えそうです。
しかし、さまざまな交通機関や施設で「利用したかったが利用できなかった」人が10%以上いることから、更なる改善が必要ではないでしょうか。

インバウンドらぼ 編集メンバー Y.N