最近買い物をするときにときどき目や耳にする「アリペイ」。Suicaなどの電子マネーやクレジットカードの類かなと思っていたら、オンライン決済サービスでした。

ただ、調べてみたら、実はとんでもない規模の決済サービスで、インバウンド対策で特に中国人の受け入れ体制を強化するためには、導入にもっと積極的になるべきでは?と思うほどでした。

今回はこの支付宝(アリペイ)について紹介します。

会員数は3億人以上

「ニューラルネット(ニューラルネットワーク)」とは、人間の脳の神経回路を模した構造のこと。「ニューラルネットに基づく機械翻訳」とは、人間のように学習能力を持った機械が翻訳するということです。

今までの仕様から進化した点として、文章を単語とフレーズ単位で翻訳して組み合わせていたものが、一文単位で翻訳するようになり、以前より自然で分かりやすい翻訳ができるようになったということです。そしてこれがエンドツーエンドで自動学習するというのですから、この先も翻訳の精度は向上し続けるのでしょう。

そうは言っても、まだある課題

まず、会員数の多さに度肝を抜かれました。中国では会員数は3億人以上と、中国内で最も利用されている決済サービスです。

2005年に設立された、中国消費者向けオンライン支払いサービス。会員数3億人以上、オンライン決済のほか、公共料金の支払いなどにも利用されている。

出典:wikipedia

もともと中国では「銀聯カード」と呼ばれるデビットカードが決済で多く使われています。しかし昨今中国の決済市場はオンラインやモバイル決済が急激に発展してきています。

 スマートフォンユーザーが増えたことで、ネットでもリアルでも手軽にかつ便利に使えるといった、支付宝(アリペイ)を代表とするQRコードを使用した決済手段が増えてきたとされているようです。

支付宝(アリペイ)とは

アリペイは、マッチングサイトで有名なAlibaba.comを設立した中国の大企業、アリババ・グループの電子マネーサービスです。もっと詳しく言うと、アリババ・グループ傘下の螞蟻金融服務集団(アント・ファイナンシャル)のサービスで、もともとはアリババ・グループが運営するショッピングサイト「淘宝網(タオバオ)」の決済方法でした。クレジットカードを使わない中国において、商品と代金の直接交換のリスクを解消したアリペイのオンライン決済サービス(消費者と販売者のやり取りを担保する仲介役)の存在は画期的でした。PayPal(ペイパル)と同様のシステムですね。

しかし、勢いに乗ったアリペイはネットショッピングだけでなく、リアルな市場にも広がっていったわけです。そして現在、スマートフォンに入れたアリペイアプリで、支払い時にQRコードまたはバーコードを読み込んでもらえば決済完了です。予め銀行口座からチャージしておいたお金から引き落とされるといったシンプルな仕組みです。

日本でもアリペイ決済サービスを導入する商業施設が急増中

キャッシュレスで買い物ができるというのは、訪日外国人客にとっては大変便利な施策です。とくに訪日中国人を取り込むためには、アリペイ採用をするかどうかで大きく集客に影響するのではないでしょうか。実際、国内でこの決済サービスを導入している店舗が急激に増えています。

  • ローソン全店舗
  • セブンイレブン、ファミリーマートの一部の店舗
  • 無印良品 (2017年2月現在:288店舗)
  • 大丸松坂屋百貨店
  • 近鉄百貨店
  • ビックカメラ
  • ヤマダ電機
  • 御殿場プレミアム・アウトレット
  • りんくうプレミアム・アウトレット
  • 関西国際空港
  • 日本交通タクシー などなど。

他にも続々と増えているのですが、ローソンに至っては2017年1月24日より全国約13,000店舗に導入するなど大規模な導入が進んでいるようです。

アリペイアプリの便利で多彩な機能

  • 予め中国の銀行口座からお金をチャージしておけばOK
  • スマホで表示したバーコードやQRコードを読み込むだけの簡単操作
  • 電気・ガス・水道といった公共料金から携帯料金の支払いにも使える
  • 銀行振込みもできる
  • 銀行よりも高い利息で預金もできる
  • 友人に送金できる
  • タクシーアプリと連携しているのでタクシーが呼べる

など、他にもたくさんあるようです。

まとめ

中国でなぜアリペイがこれほどまでに大きくなったのか、そしてなぜインバウンド対策を考えるうえで外せないのか理解できた気がします。

 日本にはクレジットカードの文化があるので今更な感じはありますが、これほどの会員数を短期間で獲得した視点と計画性は、現地の動向を理解し消費者に貢献しようと考えたアリババ・グループの企業精神ならではのものではないでしょうか。改めてビジネスの考え方についても勉強になりました。

参考: alipay

インバウンドらぼ 編集メンバー N.O