政府は、平成29年度税制改正で、訪日外国人が決められた酒蔵で日本産のお酒を購入する際、消費税に加え酒税も免税することを決定しました。
これは、地方の「酒蔵ツーリズム」を振興し、酒蔵を始め地方におけるインバウンド消費の拡大と、日本産酒類の輸出促進が狙いです。海外で日本酒は「SAKE」の名で知られています。2016年10月~12月に観光庁が訪日外国人に行なった調査によると、訪日前に期待していたことは「日本の酒を飲むこと」と答えた人が23.3%占めていました。関心の高さが伺えます。

出典: 観光庁ホームページ

酒税免税制度の概要

・対象者:訪日外国人旅行者
・場所:輸出物品販売場(訪日外国人旅行者向け消費税免税店)の許可を受けた酒類製造場(酒蔵)
・物品:酒類(日本産酒類の全品目が対象)
・制度開始時期:2017年10月1日(予定)

観光庁
http://www.mlit.go.jp/kankocho/news02_000300.html

酒蔵ツーリズムとは

酒蔵ツーリズムとは、「酒蔵を巡り、地酒を味わい、そのお酒が育まれた土地を散策しながら郷土料理や伝統文化を楽しむこと」で、2013年から取り組みが開始されました。
その一つとして、「ニッポンを飲もう!日本の酒キャンペーン」を実施しています。これは2013年から継続しているもので、空港内免税エリア内にブースを設置し、訪日外国人に日本の酒(日本酒、本格焼酎・泡盛等)を気軽に楽しんでもらうおうというものです。日本のお酒の飲み方や製法、外国人が見学可能な蔵元などを紹介するパンフレットも配布されました。

酒蔵ツーリズム
http://www.mlit.go.jp/kankocho/shisaku/kankochi/sakagura.html

日本酒造組合中央会
http://www.japansake.or.jp/

ニッポンを飲もう!日本の酒キャンペーン
http://www.japansake.or.jp/sake/campaign/index.html

今後の展望

これらの取り組みが功を奏し、日本産酒類の輸出金額は2015年時点で390億円と、過去最高を記録しました。今後、ますますの輸出拡大を目指す上で、訪日外国人に全国各地で「日本の酒」を体験してもらい、魅力を知ってもらうことが必要です。酒税免税で「日本の酒」を訪日外国人がより買い求めやすくなることで、「酒蔵ツーリズム」が振興し、地方への誘客が強化されると考えられます。
また、全国には3,096箇所の酒蔵があり(2015年3月31日現在)、その内45箇所が消費税免税店の許可を受けています(2016年4月1日現在)。今後、より多くの酒蔵が免税店の許可を受け、訪日外国人旅行者の「日本の酒」に対するニーズを取り込むことで、更なるインバウンド消費の拡大につながることが期待されます。

インバウンドらぼ 編集メンバー A.F