インバウンド対策を任された担当者の中には、Google翻訳を使用している方も多いのではないでしょうか。Webサイトや資料をリアルタイムに翻訳して、なんとなく意味は理解できるのでとても便利で使い勝手が良いですよね。 

さて、そのGoogle翻訳ですが、2016年11月16日、Googleの公式ブログで「Google翻訳が進化しました」と発表されました。

どのような進化を遂げたのか記事を読んでいくと「ニューラルネットに基づく機械翻訳 (Neural Machine Translation) の導入で、さらに進化しました。」とあります。

 「ニューラルネット?」と思ったので調べてみました。

人工知能を得た機械翻訳

「ニューラルネット(ニューラルネットワーク)」とは、人間の脳の神経回路を模した構造のこと。「ニューラルネットに基づく機械翻訳」とは、人間のように学習能力を持った機械が翻訳するということです。

今までの仕様から進化した点として、文章を単語とフレーズ単位で翻訳して組み合わせていたものが、一文単位で翻訳するようになり、以前より自然で分かりやすい翻訳ができるようになったということです。そしてこれがエンドツーエンドで自動学習するというのですから、この先も翻訳の精度は向上し続けるのでしょう。

そうは言っても、まだある課題

前述した内容だと、もう翻訳者は不要なのでは?という考えがよぎりますが、そこにはまだ課題があるようです。Google Research Blogでも、現時点では名前や用語の誤訳という問題があり、コンテキスト(前後の脈絡)などが含まれた文章についても、人の翻訳の方が向いているとあります。

下記はGoogle Research Blogのページから一部を抜粋したものです。

Machine translation is by no means solved. GNMT can still make significant errors that a human translator would never make, like dropping words and mistranslating proper names or rare terms, and translating sentences in isolation rather than considering the context of the paragraph or page. There is still a lot of work we can do to serve our users better. However, GNMT represents a significant milestone.
和訳(Google翻訳)
機械翻訳は決して解決されません。 GNMTは、言葉の削除や正しい名前やまれな用語の誤訳、段落やページの文脈を考慮するのではなく、孤立した文章の翻訳など、人間の翻訳者が決して行かない重大な誤りを引き起こす可能性があります。ユーザーにより良いサービスを提供するためにできることはまだたくさんあります。しかし、GNMTは重要なマイルストーンです。

出典:Google Research Blog

ただし、このシステム自体に自動学習していく要素が兼ね備わっていること、そしてまだまだ開発進行中ということですから、今後の展開に期待が高まります。

まとめ

現在(2017年1月時点)は、英語、フランス語、ドイツ語、スペイン語、ポルトガル語、中国語、日本語、韓国語、トルコ語にこのシステムが反映されており、将来的にはGoogle翻訳が対応している103ヶ国語すべてに展開していく考えであるとあります。

近い将来、機械翻訳と人が翻訳するギャップはなくなってしまうのではないかと思うこともありますが、前述した通り機械翻訳は万全ではないこと、そして翻訳しただけではなく読ませる文章に直すなど、現時点ではまだまだ人の手が必要なことが多いと思います。

ただ、手軽に翻訳ができるというのはとても便利で、世界が広がりますね。

参考:Google Japan Blog

 

インバウンドらぼ 編集メンバー N.O